2026シャフト・グリップ

LUXURY BLACK/N.S.PRO MODUS³ HYBRID HL/N.S.PRO MODUS³ TOUR 110

日本シャフト

2026/04/01

「所有感」と「SDGs」を両立するブラックスチールシャフト LUXURY BLACK/N.S.PRO MODUS³ HYBRID HL/N.S.PRO MODUS³ TOUR 110

日本シャフトは4月、クラブメーカー限定モデルとして展開していた、つや消しブラック仕上げの『LUXURY BLACK(ラグジュラリーブラック)』をアフターマーケット向けに発売する。第一弾として、「N.S.PRO MODUS³」(モーダス3)シリーズから、『TOUR105』『TOUR120』『MODUS³ WEDGE105/115/125』を発売。生産体制が整い次第、他のスチールシャフトについても順次発売していく予定だ。

「ラグジュアリー」シリーズは、数量限定で発売した『モーダス115』の10周年記念モデルや、『N.S.PRO PUTTER』(NSプロパター)シリーズにも採用された同社独自のめっき加工技術だ。

近年、アイアンヘッドにおいてブラック仕上げの人気が高まり、クラブ全体の統一感を重視する流れが加速している。これに伴い「黒いシャフトが欲しい」「標準仕様とは異なる外観にこだわったシャフトを使用したい」といったニーズが増加。ブラックスチールシャフトへの注目が高まっている。しかし、従来の塗装などによる加工方法では耐久性に課題があり、美しい外観を長期間維持することが難しかった。こうした課題に応えるべく、同社が新たに採用したのが、つや消しブラックのめっき加工技術「LUXURY BLACK」であり、高い耐久性を備え、上質な外観を長く保つことができる。既に一部のクラブメーカーで採用実績があったが、この度生産能力の増強により、より多くのゴルファーへ安定的に供給できる体制が整ったことで正式に発売することになった。

SDGsを具現化したシャフト

今回の「LUXURY BLACK」や、『NSプロパター』の「LUXURY SILVER」は、加工工程における環境負荷を大幅に低減している点も評価できる。一般的なゴルフクラブには多くの家庭用品にも採用される「6価クロムめっき」が施されている。6価クロムめっきは低コストながら密着性と耐食性に優れており、光沢感が出せるなど意匠面でも有利だ。ただ、めっきになれば問題はないがその「原料」である「6価クロム」には毒性があり、めっきに加工後の廃液は浄化処理する必要があるなど、人体や環境への影響が叫ばれてきた。そこで同社は「3価クロムめっき」の採用に乗り出す。原料の「3価クロム」はサプリメントにも含まれるなど、安全性が高く環境負荷が少ないが、一方で密着性と耐食性のバランスを取るのが難しく、加工には技術が必要だ。それらを乗り越えようやく誕生したのが今回のめっきである。高級感や格好良さ、性能はもちろん、SDGsも体現しているモデル。グローバルシャフトメーカーとして持続可能な製品づくりを推進する同社らしい、持つ者が所有感を感じられるモデルだ。(※特許取得番号:第3964227号)

ハイブリッド専用シャフトに新たな選択肢が登場

さらに同社は昨年10月、その5年前に発売し、ハイブリッド専用シャフトの新領域としてプロや上級者から支持されている『N.S.PRO MODUS³ HYBRID(モーダス3ハイブリッド)』の高弾道仕様である『N.S.PRO MODUS³ HYBRID HL(モーダス3ハイブリッドHL)』(2万5000円)を発売した。

同シリーズは、重く低トルク設計が可能なスチールシャフトに、軽量・高剛性という特性を持つカーボンを同社独自の接着層技術で融合し、スチールやカーボン単体にはない振り心地を実現したモデル。同社はこの複合構造を「Graphite On Steel Technology」と命名。 この技術により、スチールやカーボン単体では達成できなかった「適度な重量」「非常に高い剛性」「卓越した再現性」を兼ね備えたシャフトが誕生した。

『HL』は、ヘッドスピード43以下のセミアスリートゴルファーからの要望を受け開発に着手。一からカーボンの設計を見直し、薄肉化に成功した。さらに先端と手元の剛性を低くすることで、従来モデルよりもしなりを感じられるようにし、インパクトで適度なロフトがつくように設計。スチールの打感や方向安定性を確保しつつ、カーボンによる飛距離と高弾道を実現した。

ハイブリッドのシャフト選びに迷うゴルファーは多いが、今作の登場で、多くのゴルファーにハイブリッド用シャフトの選択肢を与えたと言える。

アイアンシャフトの新スタンダード『モーダス110』

昨年3月に発売された『モーダス110』は、「モーダス3」シリーズの6作目だ。昨今の大型ヘッドのトレンドに対応するウッド用シャフトの振り心地に着目し、先端から中間剛性を高めた独特の剛性分布を採用することで、適正スピンで方向性を安定させながらプレイヤーのテクニックで弾道の高低が打ち分けられる性能を実現。スピード感を持って振りぬける軽めの重量帯でありながら、パワーヒッターのテクニックにも応えるシャフト特性になっている。

2つの特許技術

前述のように今作は先端から中間の剛性を高めていることが特徴だが、このようなEIのシャフトはこれまでも存在していた。しかし今作は、先端から中間剛性の高さに加え、手元側を柔らかくするというEI特性を持たせている点が他のスチールシャフトと一線を画す。この特許技術により、例えばヨーロッパなどの硬い地面にも負けず、ロフトが変化しないまま球にコンタクトできるため、強くスピンの抑えた弾道を実現できる。

さらに今作にはもう一つの特徴がある。フレックスはR、S、Xが用意されているが、フレックスが上がるにつれて先端剛性が高くなり、元調子傾向になるため、より抑えた弾道を出しやすくなっている。この従来とは違うフレックスの展開方法でも特許を取得。EIと併せて、今作には2つの特許が隠されている。

同社は昨年3月、横浜本社にフィッティングラボを開設するなど、パーツブランドとしての地歩を固めている。同社の今後の新たな取り組みに注目だ。

【動画】N.S.PRO MODUS³ HYBRID HL試打インプレッション


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