日本シャフトは3月、世界中のプロ、アマチュアゴルファーから支持されているツアーシャフトブランド「N.S.PRO MODUS³」(モーダス3)シリーズから、シリーズ誕生15年目の結晶である『N.S.PRO MODUS³ TOUR 110』(モーダス110)を発売する。
同ブランド誕生から15年間、国内外ツアーで398勝(2025年1月時点)に貢献し、ツアープロのニーズに応えるためラインアップを拡充してきた「モーダス3」シリーズ。今や累計販売本数は1500万本以上を数える。
今回のプロジェクトでは、ツアーで展開しているプロトタイプを整理し、求められる弾道や好まれる重量帯に対するヒアリングを繰り返し、より速く・より強く・より操作性に優れたシャフトのニーズを明らかにした。その結果、「モーダス3」ブランド第2章の新たな幕開けにふさわしい6モデル目となる『モーダス110』が開発された。
誕生から15年の結晶となる新スタンダード
これまで海外ツアーからのフィードバックを基に製品化されていた同ブランド。6モデル目の今作は、プロゴルフツアーからのニーズに対応し、これまで市場に存在しない革新的なシャフトに仕上がっている。昨今の大型ヘッドのトレンドに対応するウッド用シャフトの振り心地に着目し、先端から中間剛性を高めた独特の剛性分布を採用。グリーン周りでの高いスピン性能を発揮する最新ボールに対応し、セカンドショットで求められる適正スピンの実現を目指した。
パワーあるプレイヤーのテクニックに応える剛性設計
先端から中間剛性を高めることで、適正スピンで方向性を安定させながらプレイヤーのテクニックで弾道の高低が打ち分けられる性能を実現。また、シャフト先端寄りの重量バランスで、トラディショナルな重量級シャフトを愛用する人にも似た振り感がある。スピード感を持って振りぬける軽めの重量帯でありながら、パワーヒッターのテクニックにも応えるシャフト特性になっている。
ミクロ単位の形状加工技術
同社は独自の形状調整加工技術(MSAテクノロジー)により、ステップ形状と肉厚の無限の組み合わせで設計自由度を格段に高め、シャフト特性に多彩なバリエーションを確保できる。今作もその技術が使われており、「モーダス3」初のバランスポイント49%台を実現。従来よりも「軽く」仕上げながら、先端寄りの重量バランスにより、トラディショナルなシャフトを愛用する人にも似た振り感を可能にする肉厚設計を採用。また、この振り感は現代のウッド用シャフトにも通じるもので、マッチングにも最適だ。速さ×強さ×操作性の最適調和を持つ新タイプに仕上がっている。
2つの特許技術
「モーダス3」の開発コンセプトは「市場にないものを世に送りだす」ことにある。前述のように今作は先端から中間の剛性を高めていることが特徴だが、このようなEIのシャフトはこれまでも存在していた。しかし今作が唯一無二なのは、先端から中間剛性の高さに加え、手元側を軟らかくするというEI特性を持たせたことだ。これは従来のスチールシャフトには存在しない。この特許技術により、例えばヨーロッパなどの硬い地面にも負けず、ロフトが変化しないまま球にコンタクトできるため、強くスピンの抑えたアイアンの弾道を実現できる。
さらに今作にはもう一つの特徴がある。フレックスはR、S、Xが用意されているが、フレックスが上がるにつれて先端剛性が高くなり、元調子傾向になるという特徴になっている。ということは、フレックスが上がるほど、より抑えた弾道を出しやすくなっているというわけだ。この従来とは違うフレックスの展開方法でも特許を取得。EIとあわせて、「モーダス110」には2つの特許が隠されている。
『モーダス110』はどんなゴルファーに合うのか?
USPGAツアーのプロやアマチュアの『モーダス110』のヒューマンテストでは、「中弾道・低中スピン」となり、適正な弾道を実現した。このことからも、球が上がり過ぎるゴルファーが使うと、高さとスピンを適正にすることが可能になる。また、スピン過多のゴルファーにとってはサイドスピンも抑えられる効果があるため、アイアンでも球が曲がってしまったり、ドローやフェードが強くかかってしまうゴルファーは、曲がらないアイアンショットを実現できる。実際にアイアンで左への引っかけが強い記者が試打したところ、左へのミスが減り、センターにボールが集まってくれた。下の番手になるほど、左に引っかけてしまうゴルファーにも有効だ。
また、リリースが早かったり、横から払い打つようなゴルファーは、ロフトが寝て、フェースが開いて当たるため、球に力が伝わらす、スピン過多で飛距離ロスに陥りやすい。今作は先端から中間の剛性が高く、ロフトの変化が起こりにくいため、上述のゴルファーは適正な球の高さとスピンに補正され、『110』の恩恵を最大限受けられる。
もちろん、USPGAツアープロのように、フェースローテーションをせずに体の高速回転でハンドファーストに当てていくゴルファーは、設計通りのスピンを抑えた強い弾道が打てる。
さらに、既存の『モーダス3』ユーザーにも朗報で、例えば「高弾道・低スピン」の特性を持つ『130』を使っているが、弾道だけもう少し抑えたいというゴルファーにも合う。他にも『105』に硬さを感じていたり、『105』を番手ずらしで対応しているゴルファーや、『120』の中間部の軟らかさを感じて、フレックスSではなく、Xで対応しているゴルファーにも試してみてほしい。
満を持して発売した『モーダス110』。6モデルでシャフト市場を席巻する構えだ。