2024その他

ハドラス ~販売店を総力取材! 『ハドラス』がゴルフ業界にもたらしたもの~

アドウェル

2024/04/02

販売店を総力取材! 『ハドラス』がゴルフ業界にもたらしたもの

ガラスコーティング剤『ハドラス』がゴルフ業界に登場してから丸7年が経った。今や販売店の年間施工件数は50万件、10億円の市場を生み出す商材に成長している。

『ハドラス』は無機質100%のガラスコーティング剤で、施工後はナノレベルのガラス被膜が形成される。ゴルフクラブはもちろん、シャフトやシューズなどあらゆるゴルフ用品に施工することができるのが特徴だ。鉛筆硬度は最大の9H相当なので傷や錆にも強く、特に撥水性能に優れているためラウンド後の手入れも簡単だ。

今やガラスコーティングはスマートフォンから車まで生活のあらゆるところに浸透しているが、『ハドラス』はゴルフ用品の特性を研究し、そこに特化している点で他と一線を画す。高級品であるゴルフクラブは誰しも綺麗に使いたいもの。『ハドラス』はまさに一つの物を長く大切に使う日本人の文化に合致した商材だと言える。

二木ゴルフ田園調布店 飯田涼 店長

実際に販売店の施工件数も快進撃を続けている。二木ゴルフ田園調布店の飯田涼店長によると、

「施工件数は月平均で300件。ゴルフクラブの施工率は6割で、シューズは8割です。特にシューズはリピーターが多く、口コミを聞いた方の来店も全体の2~3割で、『ハドラス』が浸透してきたことを実感しています。当店では抗菌用の『ハドラス』も取り扱っていますが、コロナで衛生への意識が高まったこともあり、最近ではゴルフをやらない女性がスマートフォンへの施工で来店されます」

つるやゴルフ板橋四葉店 西浦廣大 店長

と語る。またつるやゴルフ板橋四葉店の西浦廣大店長は、

「この春、外資メーカー4社から新作が発売されましたが、施工率は9割です。当店ではGPSウォッチにもお勧めしていますし、特に『コアフォース』への施工率はほぼ100%です」

ヒマラヤ本店 宮﨑誠 氏

と、施工率の高さを強調する。さらにヒマラヤ本店の宮﨑誠氏も、

「当店は『ハドラス』を開始してまだ半年ですが、月間の施工件数は平均50~60件、その内シューズは半数を占めます。ECCOなど天然皮革のシューズにも施工できますし、適度な艶感が出ることでシューズの高級感も増します」

施工件数が150万件を突破

ヴィクトリアゴルフ港南台店 明渡正雄 氏

そして各店が一様に口を揃えるのが商材への信頼感とゴルファーの喜びを実感できるという点だ。ヴィクトリアゴルフ港南台店の明渡正雄氏は、

「『ハドラス』は建築資材への活用や大手自動車メーカーの採用など信頼できる。お客様にも傷や汚れのつきにくさを実感していただいています。今では持ち込みで『ハドラス』だけやりに来てくれる方も多く、施工件数は1日平均10件です」

有賀園ゴルフ新橋TOKYO店 時田直樹 店長

また有賀園ゴルフ新橋TOKYO店の時田直樹店長も、

「施工を開始したのは昨年の11月からですが、お客様から『やってよかった。ありがとう』と言っていただけるのでスタッフもやりがいを感じています。施工時間もドライバー1本で10分、フルセットでも30分程度しかかからないので、当日仕上げが可能な旨を伝えるとお客様から驚かれますね。当店は1日平均12~13件施工しており、シューズやクラブの施工率は3割です」

と語る。他にも、

「先日他のガラスコーティング剤を塗ったことで、クラブが曇ってしまった方が来店しました。類似品の中には粗悪品も混ざっています。その点『ハドラス』はどんな商材にも施工できるので安心です。お客様のためにも販売店で施工してほしい」(つるやゴルフ板橋四葉店・西浦廣大店長)

「『ハドラス』を始めるに当たって私自身も市場の様々なガラスコーティング剤を調べましたが、『ハドラス』の粒子の細かさは他には真似できないのではないでしょうか。ドライバーを施工した方が追加でフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンとリピートして下さることも多い」(ヒマラヤ本店・宮﨑誠氏)

以上の声からも顧客満足度の高さが施工件数とリピート率に繋がっていることが分かる。

ここに一つのデータがある。日本ビジネスリサーチが、2024年2月9日から10日までの間に、「ゴルフ用品コーティングに興味がある、もしくはゴルフ用品コーティング経験のあるゴルフ経験者331名に行った『ハドラス』に関する調査(調査方法:サービス情報を閲覧した上でのWEB上印象調査)」を実施した。

それによると、支持率97%、品質推奨度96%、信頼度94%、施工技術推奨度96%、ゴルフ初心者にもおすすめ95%と、5つの設問全てにおいて高い評価結果となった。『ハドラス』に対するゴルファーからの信頼度が見て取れる。

それらが積み重なり『ハドラス』のゴルフ用品への累計施工件数は150万件を突破した。

販売店の「引き算」を「足し算」へ

ではなぜ『ハドラス』がここまでゴルファーに浸透したのだろうか。それは「販売員=人」の力があったからに他ならない。

ゴルフ用品の販売現場は長年価格競争にさらされてきた。さらに近年はECが台頭したことで、過剰な値引き競争に拍車がかかり販売現場は疲弊している。同製品をゴルフ業界に投入したアドウェルの富山暁社長は長年クラブメーカーで勤務した経歴を持ち、用品業界に蔓延る値引き競争の現実を目の当たりにしてきた。

そこで同氏が考えたのは、『ハドラス』を単純に販売するのではなく、販売員が施工することで、「技術」としてゴルファーに提案することだった。そしてその考えが奏功する。

老舗ゴルフ専門店の二木ゴルフが逸早く『ハドラス』施工を開始し礎を築く。続いて専門店や量販店が次々と導入したことで取り扱い店舗数は1000店以上を数え、一気にゴルファーの間に広がっていった。

やがて『ハドラス』は店舗に利益という好循環をもたらす。二木ゴルフ田園調布店の飯田涼店長はこう語る。

「これまでも単価を上げようとしてきましたが、ドライバー1本にティーをつけるだけでも大変でした。ところが『ハドラス』を取り扱うようになってから単価アップが見込めるようになったのです」

つるやゴルフ板橋四葉店の西浦廣大店長も口を揃える。

「当社も利益率20%以上を目標にしていますが、クラブの利益率は10数%と低い。その意味でも『ハドラス』は店舗の売り上げに貢献してくれています」

と語る。さらにヒマラヤ本店の宮﨑誠氏も、

「物価高騰でゴルフクラブも値上げ傾向の中、買い替え頻度が下がっています。いかに付加価値をつけるかが重要ですが、『ハドラス』は5000円のシューズに2750円の施工料をプラスできます。例え安いシューズでも大切にしたい気持ちをお客様は持っています。販売側が勝手に決め打ちしないことを心がけています」

同店では中古クラブへの施工も積極的に勧めているというが、『ハドラス』を施工することで中古市場にも好循環が生まれている。

「当店は中古の販売もしていますが、『ハドラス』をしたクラブかどうかは状態を見れば一目瞭然です。昨今はテーラーメイドやキャロウェイなどカーボン主流のドライバーが多いですが、ダフってソールが擦れるとやがて艶を出す加工が取れてカーボンがむき出しになってしまう。それを防ぐ意味でも『ハドラス』は必須だと思います。

施工済みの中古は状態も良いので必然的に買い取り額も上がりお客様にも喜ばれます。中古の質も上がるから次のお客様も綺麗なクラブを買えるメリットがあります。過去に発売した『ハドラススマッシュ』のようにもっとメーカーと『ハドラス』にタッグを組んでほしいです」(つるやゴルフ板橋四葉店・西浦廣大店長)

リアル店舗がECと差別化するには付加価値が必須で、そのためには「販売員=人」の力が不可欠だ。『ハドラス』はまさしくそこに合致した商材で、販売員の施工技術に価値をつけたことで新しい市場を生み出した。万が一、その他のメンテナンス用品と同じように『ハドラス』のコーティング剤そのものを販売するだけだったらここまで浸透していなかったかもしれない。『ハドラス』は「引き算」だった販売現場に「足し算」をもたらした。

店にチームワークを作り出す『ハドラス』の効果

さらに『ハドラス』は利益だけでなくスタッフ間にも変化をもたらす。有賀園ゴルフ新橋TOKYO店の時田直樹店長によると、

「当店は1日6~7名のスタッフが勤務しますが、『ハドラス』を始めたことでチームワークが高まったと思います。というのも『ハドラス』の施工時間を確保するために自然とスタッフ同士で連携するようになりました。また獲得の成功事例を共有し合うことで若いスタッフとの会話や、社員同士の会話も増えたんですね。店にとっても良い効果をもたらしたと思います」

これには二木ゴルフ田園調布店の飯田涼店長も同調する。

「『ハドラス』によってスタッフ同士が良い意味で切磋琢磨できています。施工を代わりにやるなど店全体で助け合う意識が浸透しています」

『ハドラス』は販売員の意識改革にも繋がっているようだ。

『ハドラス』でSDGsを

『ハドラス』は一つの物を長く使うという意味でSDGsを実現する商材だと言えるが、供給元のアドウェルは『ハドラス』を活用した環境保全プログラム『ハドラス for グリーン』を開始した。

同プログラムは『ハドラス』施工1件につき、販売店が20㎡分のCO2クレジットを(一社)フォレストック協会から購入。同社はそれを認定保有する森林の保全活動に当てるというもの。

つまりゴルファーの『ハドラス』施工1件1件が環境保全に貢献していることになり、ゴルファーと販売店の共同による参加型プログラムの役割も担っている。この活動に二木ゴルフが逸早く賛同。同社は直近の2023年3月~11月までのハドラス施工で100.23ha(東京ドーム約21.4個分)の森林保全に貢献している。

とは言えプログラムへの賛同は施工の利益を削ることにもなるが、同社の二木一成社長はこう語る。

「小売りはSDGsをやりにくい。せいぜい簡易包装にしたり、再生資源を使った袋にすることくらいしかできません。そんな中で『ハドラス for グリーン』は、施工を1件するごとに森が守られて木が増えていく。地球環境全体という広い視点で見た時に、ゴルフ業界がこのプロジェクトによって社会貢献できるのは純粋に喜びだと思います」

企業にとってSDGsへの対応は喫緊の課題だ。昨今は企業への志望動機にSDGsの有無を挙げる学生が増えているという。『ハドラス for グリーン』によってゴルフが憧れの業界になれれば業界活性化にも繋がりそうだ。

最後に販売店の声を紹介しよう。

「『ハドラス』が浸透したことで下取り額が上がり、結果的にゴルファーは新しいクラブを買いやすくなりました。業界全体が良い形で循環しているのを感じます。販売店全体で『ハドラス』を推奨すればもっとゴルファーにも知ってもらえると思います」(ヴィクトリアゴルフ港南台店・明渡正雄氏)

「『ハドラス』の取り扱いを始めたことで接客の幅も広がりました。新しい取り組みなのでスタッフ全員楽しんでいます。店員が楽しくないとお客様も喜ばせられませんから」(有賀園ゴルフ新橋TOKYO店・時田直樹店長)

『ハドラス』はゴルフ業界に様々な好循環を生み出した。この市場が今後どのように成長していくのか注目だ。


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