2025ウエア&アクセサリー

Twist Tech

マクニールエンジニアリング

2025/03/26

生産効率が高いし、壊れにくくて 直しやすいところも魅力です

プーマのゴルフシューズは、来年発売のニューモデルから新型のクロージャーシステム『Twist Tech(ツイスト テック)』を搭載する予定という情報をキャッチした。もともと『DISC(ディスク)』というオリジナルのダイヤルを開発して特許を持つプーマが、新しいクロージャーシステムに目を向けた経緯や理由をヒアリングした。

ダイヤルが〝デザイン〟として溶け込むんです

〝1/4の逆回転〟で一気にリリースできる

今や一般ゴルファーの間でお馴染みとなった、ダイヤル式のゴルフシューズ。ずっと以前から『ディスク』と呼ばれるダイヤルを独自で開発してきたプーマは、2019年からマクニール・エンジニアリング社(以下、マクニール社)とライセンス契約を結び、クロージャーシステムの共同開発をスタートした。

マクニール社はもともとスパイク鋲を開発するメーカーで、フットウェアのコンポーネントの開発・製造・供給に実績がある。そして、新型のダイヤル『ツイスト テック』は、マクニール社オリジナルのクロージャーシステムとして開発された。プーマ ジャパンのコブラプーマゴルフ事業部・炭本大空氏はこう話す。

「プーマはこれまでに、サッカー用やランニング用のシューズで一部、マクニール社のスパイク鋲を採用していました。そういう背景がありつつ〝餅は餅屋〟じゃありませんが、シューズの開発に強みがあるプーマが、付属品などの開発に強みがあるマクニール社にクロージャーシステムを依頼することで、より良いシューズが作れると考えています。プーマがオリジナルで開発した『ディスク』は、シューズを緩めるときにダイヤルを〝引っ張る〟のではなく〝逆回転する〟というシステムです。その構造がマクニール社と合致していました」(炭本、以下同)

そして『ツイスト テック』の採用を検討する理由をこう述べる。

「ダイヤルのパーツが少なくて構造が簡素化されているので、生産効率の向上や不良品の減少、壊れにくくて直しやすい、というところが期待できます。レースが太いほうが、ダイヤルの中で絡まりづらく巻きやすい、という利点もあるでしょう」

イージー&力いらずでフィット感が自由自在

マクニール社の『ツイスト テック』の調整機能について、リリースするときにダイヤルを〝引っ張る〟タイプとの比較を交えて、こう述べる。

「コースでは歩くことが多いし傾斜地がけっこうあるので、レースに負荷がかかって若干ですが緩んでしまうことがあります。そういうときにダイヤルを回すことで、ミリ単位で細かい調整がカンタンにできるのが優れているところ。カートに乗っているときなどは、足が疲れたら〝カチッ〟と逆回転すればワンタッチで解除できるし、プレーするときは正方向に回せばすぐ締められます。

実は、ダイヤルを〝引っ張る〟タイプというのは、足を絞めつけるとリリースするときに硬くなりがち。ですが〝逆回し〟のタイプだと、解放するときにあまり力がいりません。また、ダイヤルを引っ張り上げると、すき間ができて土や砂が噛んでしまうことがありますが〝逆回し〟だとそういうことが少ないでしょう」

手軽にアジャストできて、ダイヤルを少し反転すればリリースできることで、オシャレなネイルにこだわる今どきの〝ゴルフ女子〟が使ってもネイルが外れたり剥がれたりしない、という副産物もあった。そして実際に『ツイスト テック』をクルクル回したときの印象を話す。

「以前より、ダイヤルがやや小さくなり少しカドが立っていて、回すときに指がかかりやすいですね。また、従来はダイヤルをリリースしたらすぐにヒモが緩む感じでした。でも『ツイスト テック』は、緩むときも〝カリカリ〟と引っかかりながら解放されていく感じ。ラウンド中に緩んじゃうようなことは、だいぶなくなるんじゃないでしょうか」

通しやすくて切れないダイニーマのレース

続いて『ツイスト テック』に使われているレース(織紐)の強度について。このレースはダイニーマという繊維を使いつつ、2.0ミリという太さで強度がさらに増した仕様となった。本来はレースを太くすると摩擦抵抗が大きくなるが、逆にそれを減らしたことでレースをスムーズに通しやすいし、摩耗しにくい。

「パッと見はヒモなので、金属ワイヤーのほうが強そうな印象はあります。でも実は、このレースのほうが若干の追従性もありつつ繊維の強度もあるし、従来より明らかに太くなっているので、切れることはなかなかないでしょう。そこは信頼性につながるポイントじゃないでしょうか。また、ダイニーマの特徴として、強度を保ちながら軽量化できるというデータもあります」

実際のところ、このレースは引っ張り強度も摩耗の耐久性もワイヤーより高いという。システムサイクルテスト(連続して締めつけと緩めを繰り返す)では、5000サイクル以上をクリアしている。

また、炭本氏はそのコストパフォーマンスの優位性も強調しており、

「『ツイスト テック』システムは高度な機能を備えているにもかかわらず、競争力のある価格で提供されている点も特筆されます」

シューズのデザインとしてダイヤルが一体化する

マクニール社のクロージャーシステムの大きな魅力として、デザインやカラーのカスタマイズ性=自由度の高さが挙げられるという。もちろん『ツイスト テック』も然り。例えば、ダイヤルを搭載する位置もシューズのタンの上部やアイステイ/サイドと自由に選択可能。デザインに関しては、

「ダイヤルもデザインの一環として調和するようなシューズを開発できるところが強みでしょう。シーズンごとのデザインの流れに合わせて、フレキシブルに対応できます。例えば、以前のモデルはプーマのブランドロゴである『キャット』をダイヤルに載せたこともありましたが、最新モデルにはシューズに『キャット』のロゴが大きく入っていることもあり、ダイヤルは『DISC』のロゴに。プーマのシューズは基本的に、シューレースタイプじゃなければ、モデル名に『ディスク』がつきます。その『DISC』のロゴをデザインとして取り入れられることも魅力ですね」―。


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