最近売れているグリップがある。昨年12月に発売したトライアルの『ダイヤカットグリップ極』がそれ。このグリップは、エラストマーグリップという衝撃吸収の素材もさることながら、そのグリップ表面のダイヤモンド型の凸形状で、フィット感が抜群。強く握る必要がないことで多くのメリットをゴルファーに提供している。今回は二木ゴルフ甲府店（山梨県甲府市）の鈴木耕太店長に、売れているワケを聞いた。
異次元のフィット感、くいつきで何と購入者の5割がリピート
開口一番、鈴木店長が説明する。
「フィット感、くいつき感が秀逸。エラストマーという素材で柔らかい。グリップがソフトなことは大事ですよ。そして『ダイヤカットグリップ極』は今までに感じたことがない独自のフィット感があります」
昨年12月の発売からの2か月で、販売本数は約100本を超えた。ニッチなブランドで売れる理由は、商品力はもちろん、スタッフの説明力によるところが大きい。
「グリップを求める来店客のうち、7割が購入するモデルが決まっていない。つまり、『なんでも良い』し、逆に言えば『オススメは何ですか？』という問いがあります。『ダイヤカットグリップ極』のサンプルでフィット感・くいつき感を体感したスタッフがお客様へ説明します。実際、手に取って握っていただくと他にない手触り感に驚かれ『ダイヤカットグリップ極』の良さを理解してもらえます」
そのリピート率は5割を超える。
「とはいえ、ドライバー1本から交換というゴルファーが多い。それで気に入ればFW、UTという風に増えていきますね。でもリピート5割はすごいですよ。だって、決まっていない人が7割ですから・・・」
特に地方の小売店は顧客同士で横のつながりが強く、
「口コミも強いと思います」―。
柔らかく握れるということはすべてに繋がると思います！
そこで、このグリップがゴルファーに与える影響を聞いた。
「フィット感、くいつき感が強くて柔らかいから、強く握る必要がないですよね。スイング中にヘッドの重みを感じやすく、ヘッドスピードも上がってヘッドも走る。手に力を入れると必ず腕にも力が入って、インパクトでヘッドより手が先行するじゃないですか。だから、すべてに繋がりますね」
そして、業界歴30年以上の鈴木店長が初めてという出来事がある。
「『ダイヤカットグリップ極』に全部交換したお客さんが、ベストスコアが出たというんです。クラブ変えてベストスコアはありますが、グリップ変えてベストスコアは今まで聞いたことがありません」
発売元のトライアルでは『握って5秒で感じる異次元のフィット感』というコンセプトの為に、グリップ単体ではなく体感しやすいようにシャフトへ装着した状態のサンプルを用意しているそうだ。
グリップでスコア更新!! そんな謳い文句もアリかもしれない。
取材協力 ： 二木ゴルフ甲府店
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