ゴルフゾンジャパンの距離計ブランド「CaddyTalk」シリーズは『minimi』や『CUBE』など独創的な製品をラインアップするが、また1機種、新発想のモデルが登場した。『CaddyTalk minion(ミニオン)』(2万7500円)がそれだ。
そこで数々のミニツアーで優勝する植竹愛海プロが同製品をコースでテスト。特徴を解説する。
【動画】『CaddyTalk minion』をコースで徹底解説
体への負担を減らす99g専用ケースで計測動作も短縮
**植竹** まず見た目の第一印象はすごく小さくて軽いです。重さも99gとのことで驚きです。例え数10gの違いでも、ラウンド後半の疲れ具合は変わるものです。プレーに集中するために距離計でのストレスは誰でも減らしたい。その意味でもこれだけ軽いのは良いですね。デザインもイエローとホワイトの2色あって可愛らしい。個人的にはイエローが好みです。
今作は専用のケースも特徴的です。一般的なレーザー距離計のケースは腰につけるものが多いですが、出し入れの際にモゾモゾして時間がかかってしまうことがあり、プレー進行にも影響が出てしまいます。ラウンド中はリズムが重要なので、少しでも焦る動作は避けたいです。それに腰につけるとスイング中に揺れて違和感があるためケースを使用しない方も多いのではないでしょうか。
ただ測った後に芝の上に置き忘れてしまう危険性もあり、実際に先日のプロテストの時も丁度私の前の組のプレーヤーが置き忘れていて、慌てて届けてあげたということがありました。プロテストや試合など、1打1打が勝負の時に距離計がないのはかなり痛手なので、置き忘れも避けたいところです。
その点『minion』の専用ケースは体の右腰につけられるタイプで鞘から刀を抜くみたいに、距離計をすぐに出せます。思わず「シャキーン!」って言いたくなる感じです(笑)。距離計を出した後に握り直す作業がいらないので、測るまでの動作そのものを短くできます。
スイング中も揺れないので、つけたままでも全く気になりません。このケースならプロでも違和感なく使えそう。うっかり芝の上に置き忘れることもなくなりますね。女性のワンピースのウエアだとベルトがないのでケースを使えませんが、小さいので直接ポケットに入れてもかさばらないのも良いです。
プロの感覚とマッチする精度とジョルト機能
**植竹** プロは大体の距離感が自分の中にあるものです。私の場合、よほどの急こう配でない限り打ち上げは概ね5ヤードプラスくらいで考えるのですが、実際に打ち上げのショートホールで計測したところプラス7ヤードでしたので、自分の感覚とマッチしました。計測精度も信頼できそうです。それと振動で知らせてくれるので、ストレスなく計測ができます。
次にロングホールのセカンド地点から200ヤード先のピンを測ってみました。これだけ遠いとうまくピンに当てにくい場合もあるのですが、計測ボタンを長押しして測る「ピンファインダー」という機能を試してみました。ピンの横で測定ボタンを長押ししながら横にスライドさせていくと、一番手前のピンに当たった瞬間に振動で知らせてくれます。1回でピンに当てる必要がないのでストレスがありません。
女性や距離計初心者にも!
**植竹** 『minion』を使って今日1日ラウンドしてみましたが、やはり100gを切る軽さは女性にもお勧めです。それと専用ケースで、計測動作が速まり焦ることも少ないので初心者の方のレーザー距離計入門にもお勧めだと思います。