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業界全体のメンテナンス向上を目指す「第15回PGM CMアカデミー」開催

PGM

2020/04/21

国内140以上のゴルフ場を保有・運営するパシフィックゴルフマネージメント株式会社(以下:PGM)は1月下旬、今後のゴルフ業界発展に欠かせない「グリーンキーパー」の育成を目的とした公開講座『第15回PGM CMアカデミー』を開催した。*CMはコースメンテナンスの略称

今回、同アカデミーの受講者は社内外から集まった計48名。5日間の日程にわたり「クリアビューゴルフクラブ&ホテル」(千葉県野田市)、「総武カントリークラブ総武コース」(千葉県印西市)、「KOSHIGAYA GOLF CLUB」(埼玉県吉川市)の3ゴルフ場を使用して座学・屋外実習を実施。この合同研修を通じ、全国標準での教育及びPGMの経営方針の共有化が大きな狙いにある。

今年で15回目を数える同アカデミーの社内総受講者数は466名にも上る。試験合格者の内、現在GK(グリーンキーパー)84名(全体の62%)、AGK(アシスタントグリーンキーパー)103名(同90%)が全国のPGMゴルフ場で活躍中。

今回は、東名厚木カントリー倶楽部(神奈川県厚木市)の福田源チーフへ取材を敢行。リポートする。

――5日間の研修を終えた感想は?

「大学ではスポーツ科学を専攻していましたので、農業とは全く無縁でした。特に芝草に関しては日々勉強が必要で、マニュアルどおりにはいきません。コース管理の知識があるだけではいけないと痛感。非常に充実した4日間でした」

――将来、何を目指して受講した?

「ゴルフ場を管理するグリーンキーパーのアシスタント(AGK)を目指すために受講しました。

将来的には、多くの来場者に満足いただけるコースメンテナンスはもちろん、自分が思い描くコースが作れるよう努力したい。そのためにはまず、『AGK』への昇格が必須と考えます」

――印象に残った講義は?

「農薬を撒く実技講習です。多くのゴルフ場や現場を経験されてきた方々の話す内容は、自分の中でも身に覚えのあるものでした。今まで以上に、ゴルフ場の生命線はコースだと再認識した次第です」

――東名厚木に帰り、どのような心構えで仕事に臨むのか

「私のモットーは、お客様のプレーの妨げにならないこと。そして、コース管理は、刃物を使った機械を使用していますので、“安全”を常に心がけていこうと再確認した次第です」

――コース管理で難しいこととは

「基本的なメンテナンス作業は毎年そう大きく変わることはありません。ただ、シーズンによっては、降水量が少なかったり、台風やゲリラ豪雨も突如としてやってくる。コースは生物ですから、対峙する能力が問われる責任のある職種だと感じています。焦らずにいかに自然と向き合えるか・・・経験の浅い私はまだまだですね」

――研修を通じて仲間はできた?

「はい! 全国各地のAGKやGKを目指す方々と触れ合うことができたのは自分の財産です。気候が違うとゴルフ場のメンテナンスはこうも違うんだ、と。コース管理に携わる人間は、“好奇心”や“探求心”を持っている人が多いと改めて感じましたし、情報の価値も大きく、共感する部分も多かったですね。

この仲間たちと今後、情報を共有して、PGMゴルフ場の発展に寄与していきたい。次はAGKを目指します!」

PGMでは、ゴルフ場運営会社のリーディングカンパニーとして、業界全体のコースメンテナンス向上に今後も注力する方針だ。


PGM

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