「昨年10月、グローバルモデル『LIN―Q(リンク)』の最新モデルとして『LIN―Q BLUE EX』を投入しましたが、ジャパンゴルフフェアにてFW・HY用を発表します」
USTマミヤジャパンの吉澤貴文課長は意欲を見せる。
『LIN―Q EX FW』(55S、55X、65S、65X、75S、75X、2万9700円)、『LIN―Q EX HY』(75S、75X、85S、85X、95S、95X、2万900円)が、5月より全国の取扱店で発売する。
新製品について、前出の吉澤氏が、
「ドライバーシャフト市場は全体的にトルクを大きめに設定する傾向がありますが、これはドライバーヘッドの大型化が影響しています」
と前置きしてこう続ける。
「ただ、フェアウェイウッドとハイブリッドに関しては、大型化していませんよね。コントロール重視の人をはじめ、思いっきり振っても曲がらないのが欲しいっていうニーズも多く、そういう意味で値段帯を抑えつつ、ロートルク化したのが今回のFWとHYになります」
簡潔にいうと、先端剛性を硬くしてボール初速を上げるようなイメージで、ボールに押し負けないテクノロジーが搭載されたシャフトになっている。
リンクシリーズは、Qプライコアテクノロジーと呼ばれるシャフトの手元部分に独自の素材を採用。シャフトが潰れず、思いっきり振れる人向けをベースに設計されているのが特長だ。
また、昨年開催の「樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメント」(埼玉県、武蔵丘GC)で優勝した韓国出身のリ・ハナ選手とシャフト使用契約を締結。
「リ・ハナ選手はドライバーへ『リンクブルーEX』を装着し優勝しました。フェアウェイキープ率は常に上位をキープしており、既にテレビ東京の地上波でCMもスタート。
ブランドアンバサダーとして、『リンク』のフェアウェイとハイブリッドも低トルクで“とにかく曲がらない”―。ここを我々の一丁目一番地として訴求していきたい」
と鼻息が荒い。
いずれにしても低コストのロートルクFW・HY用シャフトは他に類を見ない。他メーカーのロートルクドライバーシャフトとの組み合わせも視野に入ってきそうだ。