露出の多いゴルフクラブが主役なら、常にシューズの中に隠れているインソールは「脇役」と言えるのかもしれない。 しかし、ゴルフは1ラウンドで約10㎞、カートを利用したとしても約7㎞の距離を歩行するスポーツだから、実はそんな「脇役」の存在は重要だ。
人の土踏まずの湾曲率には個人差があり、数多くの種類が確認されている。しかも左右の足の湾曲率が違っているとしたら、自分のアーチにぴったりフィットする靴または、インソールを見つけるのは難しい。
足裏の外側は大きく分けると「偏平足」「標準」「ハイアーチ」に分類され、片足には26本の骨と3つのアーチ(内側縦、外側縦、横)から構成される。アーチ湾曲は多岐にわたり、それぞれ個人差があるのだ。
それならば、オーダーメイドのインソールを作ればいいのではないか? この発想がこれから紹介する『Refrex(リフレックス)』の原点だ。
「より多くの人のアーチの問題を解決するには、足だけで型を取ったインソールではいけません。『リフレックスインソール』は足と靴の両面から追及しています」
こう話すのは、リフレックスの桜井慎一郎社長。靴業界に30年以上携わり靴作りの工程を熟知している。試行錯誤した結果、自分で自身のアーチに合わせて変形できるインソールのアイデアに辿り着きいたという。
「開発には可変型のアーチ形を作るために素材の研究から始まり、テストを繰り返しました。5分で自分のアーチに成形できるシンプルさです」
作り方は至って簡単だ。
① サイズ調整 靴からインソールを取り出し、リフレックスを同サイズに合わせてハサミで切る
② 温める インソールと色の違う部分をヒートガンやヘアドライヤーの熱風を1分ほどあてる
③ 成型 リフレックスインソールを装着して、座った姿勢で足をのせる。約2分で硬化しアーチ成型が完了
商品構成は、ゴルフはもちろんスポーツのパフォーマンスを高める『Sport』が1万5400円、スニーカーや歩行改善に最適な『Sneakers』1万2100円、ビジネスシューズやパンプスなど調整機能のない靴には『HALF』7700円の3タイプを用意。ショップや工房では、リシャフトやグリップ交換の待ち時間に顧客へ推奨できそうだ。