WAOWWは、代表の我妻弘津江氏がレギュラーツアー優勝経験を持ち、現在もLPGAレジェンズツアーに参戦する日本で唯一の現役プロゴルファーが社長を務めるヘッドメーカー。そのLPGAツアーシニアトーナメント「レジェンズツアー」で使用率22%を記録したドライバーが、『WAOWW RV-555』である。
そのWAOWWから、待望のユーティリティ『RV-555UT』がこのほど投入された。
監修を行った我妻弘津江代表に話を聞いてみると、
「昨年8月に試作品ができ、球は上がるし、悪くありませんでしたが・・・」
と前置きして、次のように続ける。
「形状がトゥ側高めで少し少しアイアン寄りだったんです。それはちょっと違うんじゃないかと。ドライバーの『RV-555』みたいに気合いが入らなくて、フワっとした感じ。打出される球筋がワオっ! ていうイメージが欲しかったので、金型の再修正を何度か行いようやく完成しました」
開発コンセプトは、球が上がること――。そこで、形状をウッド寄りに変更して、さらに深重心化。体積も一回り大きくしたという。
「UTでピンを狙うには、キャリーでバンカーを超えないといけない。つまり、球の高さが必至で『RV-555UT』なら、打出しから球が高く上がるので、ハザードも怖くありません」
WAOWWの展開する『RV-555ドライバー』は、球が上がりやすいのが最大の特長だが、その流れで制作したのが新製品のUTだと強調する。
「昨年投入したフェアウェイウッド『RV-555FW』も敢えて丸形形状にし、球が上がりやすいイメージにしました。自分で納得するまで作ったので、完成まで時間がかかってしまいましたが、市場での評価が待ち遠しい」
ロフトは21度、24度があり、現在27度が金型製作に入っているという。
さらに連射砲のような語り口で続ける。
「やさしいクラブって球がつかまりやすいとか、球が上がりやすいとか、そういうところにいきがちです。でも、球筋をイメージしてアドレスしたら、何も考えずにいつものスイングをして、想定外の球が出ない。こういう試合部分だと思うんです」
代表自らトーナメントで使うために開発し、緊張する重要な1打でミスが出にくいなど、プロゴルファーの目線でモノ作りを行っている。
とはいえ、高い身体能力と技術を持つ男子プロのような目線ではなくあくまでも女子プロ目線。これは一般ゴルファァーにも十分置き換えられる。
実際、本人が試合で使うものと全く同じモノを提供するWAOWW。工場から入荷後、我妻代表が1個1個リアルロフトやライ角を計測してから出荷を行っており、検品にも余念がない。次作はアイアンを予定。