クラブ・ボール2022HEAD

『 PR-202』『MB-101A』

グラインドワークス

2022/04/08

パトリック・リードと共同開発して改善したモデル『PR-202』  パトリック・リードが惚れたザ・マッスルバックアイアン『MB-101A』

悩みを解決した 『PR-202』アイアン

新しい観念と発想のもと開発された『PR-202』アイアンは、打感と性能に重点を置いた鍛造キャビ ティバックだ。シンプルで飾り気がなく、上級者のニーズに十分に応えることができるように開発された。そしてこのモデルは一昨年のマスター ズ覇者であり、長年PGAのトップ 10 に君臨しているパトリック・リードと共同開発したモデルだ。

それまでリードが使用していたのが『MB-101A』と『PR-101A』。ただ、リードは3番アイアンと4番アイアンで弾道がわずかに高く、少し寛容なアイアンを希望。そこで、グラインドワークスの創設者・ 新美清成は、マッスルバックの打感と操作性を維持しながら、より高い 弾道と使いやすさを提供するキャビ ティバックの設計作業を開始。重心を低く保つためのやや重厚なソールと、打感をマッスルバックに近づけるためのやや厚みのあるキャビティエリア、コンパクトでシャー プなヘッド形状を備えたシンプルなキャビティデザインを作り上げ、上級者のプレーヤーにアピールするデザインに仕上げた。

しかし、パトリックにはもうひとつ懸念材料があった。マッスルバックに比べて、やや高い弾道を希望していながら、ロングアイアンではパンチショットやスティンガー(低い弾道)ショットにも使用できる柔軟性のある3番アイアンが欲しいとのことだった。従来のロングアイアンは、ボールをスタンスのやや後ろ側に置いて更に少し閉じ気味のフェー スでパンチショットを打つと、閉じたフェースは自然に左を向くため、ボ ールは左に向かって飛び出す傾向があり、それを嫌った。

そのフック球に対抗するには、重心位置をトウ側に移動することのみで解決するほど簡単ではなかった。ヘッド形状、ヘッドの移動の仕方、オフセットの数値のみならず、トウとヒールのグラインドなどにも焦点を当てる必要があった。そこで、重心が安定しているだけでなく、インパクト時にヘッドをできるだけ直角に保ちながら、アイアンが芝ときれいに相互作用できるグラインドとヘッドのデザインに取り組んだ。そしてできたのが『PR-202』。

アイアン自体はすっきりとしたシンプルなデザインで、S20C鋼からプ レミアム鍛造され、手作業で研削、研磨され、最終的にCNC機械加工による細部の調整が加えられて丁寧に 仕上げられている。10 ヶ月かけて開発した3番と4番のこのアイアンに加えて、このモデルに興味をある熱心なゴルファーのために、5番からPWを追加することで、フルセットをそろえている。『PR-202』は、溝もR&A規則に適合しており、多くのツアープロによって実践に投入されている。

パトリック・リードが最初に惚れこんだマッスルバック『MB-101A』

『MB-101A』軟鉄鍛造アイアンは、リードのトッププロとしてのニーズに基づき開発された。当時、リードのアイアンへの要望は、パンチショットを打つ際の吹け上がりや方向性についての不安を解消し、どの様な距離でも安定した弾道を打てるアイアンだった。そこで柔らかなS20C鍛造を使用し打感とスピンを向上させ、バックフェースを3段のステップ状にして重心高を上げることで、より安定性と操作性に重点を置いたデザインを採用。これによりアイアンの弾道はさらに直進性を増した上で鋭いスピ ンを獲得し、世界基準のグリーンでもデッドにピンを狙えるアイアンが誕生した。

その『MB-101A』のプロトタイプは、2019年12月のヒーロ ーワールドチャレンジで投入され、同年2月のWGCメキシコ大会でリードに優勝をもたらす。『MB-101A』を使用した2020シーズン、リードはPGAツアーで1勝、トップ10フィニッシュを10 回達成している。

『MB-101A』の特徴は、マッスルバックらしい小ぶりなヘッドでオフセットが少なく、アドレスの際に弾道のイメージがつきやすい顔。ソールは薄く、リーディングエッジはストレートで上級者好み。ダフリや刺さりを最小限に抑えることによ り、自然に最適なターフを取るイメージを想起させる。さらにバックフェースは3段階形状になっているためトップラインはより薄く、視覚的にも鋭く振り抜く感覚が味わえる。また、トゥ側に向かって徐々に厚みを増すことでヘッドを閉じにくくし、引っ掛けや意図しないフックを最小限に抑えるデザイン。また、センターを走るステップ溝はスイートスポットを広げると同時にスプリング効果を生み出し、寛容性とボールの打ち出し初速を高めている。

ヘッドはプレミアムS20C軟鉄鍛造にハーフサテンNiCrメッキが施され、よりピュアなボールへの食いつき感が得られる仕上げ。ルックスの美しさとモダンな美学の融合が、打感・安定性・ショットメイクに集中できるアイアンを探しているゴルファーにとって、最高の選択肢となるだろう。


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