活況を呈する練習場に今後必要になってくるのは他との差別化だ。それをIT分野でサポートするのがKnomak（ノマック）という会社。同社は企業や施設向けにネット回線やWi‐Fiの設置、パソコン・プリンター・メール・サーバーの設定など、IT導入全般のサポートを行っている。同社は昨年その得意分野を活かして、練習場やゴルフ場に高速Wi‐Fiを設置する事業をスタートした。
若いゴルファーが参入したことで、打席でYouTubeのレッスン動画を観ながら練習するケースも増えてきた。その時に気になるのがスマートフォンのパケット通信料だが、練習場に無料のWi‐Fi環境があれば料金を気にせず動画が観られる。
同社が取り扱っているのはそういったゴルファーのニーズを満たすWi‐Fi機器で、茨城県つくば市にあるノエックス社の『KPWL‐0300h』という製品だ。通常のWi‐Fiは1台で50～60台程度のデバイスを繋ぐのが限界で、練習場のように横に長い構造だと設置台数が増え費用がかさんでしまう。
一方同製品は1台で200台のデバイスを繋げるうえ広範囲をカバーできる特性を持っているため、設置台数や工賃に直結するケーブル数も少なくでき、通常よりも大幅に費用を抑えられるのが最大のメリットだ。さらに工事期間も最短1日で終わるので練習場のオーナーにとっても嬉しい。
直近では昨年リニューアルした茨城県のロイヤルグリーン水戸という練習場に導入されており全84打席で高速通信が利用できる。またWi‐Fiを設置すれば練習場の余っているスペースをテレワーク用のコワーキングスペースとして貸し出すなど新たなサービスの可能性が広がる。むろんゴルフ場でもラウンドとセットにしたリモートワークプランの提案もできるだろう。
老舗の練習場では受付で使うパソコンが古いなどセキュリティ上の問題を抱える。そういった事務方のIT環境も一手に担うのが同社の強みだ。ほかにも出店ラッシュが続くインドアゴルフ練習場でのインターネット環境の設定なども幅広くサポート。場所ごとに最適なプランを提案する。
設置後は出張から遠隔サポートまでメンテナンスが充実しているのも同社の特徴だ。練習場関係者は付加価値とゴルファーの満足度向上のため一度IT環境を見直してみてはどうだろうか？
