天体観測は夜空に浮かぶ淡い星の光を見るもの。それだけに、天体望遠鏡の性能が重要だ。
そのシェアが日本一かつ世界3位のメーカーが東所沢にある。ビクセンという総合光学機器メーカーだ。
昨年末、満を持してレーザー距離計『VRF800VZ』(本体価格2万5000円)を発売。天体望遠鏡で培った「見る」技術を注入した意欲作だ。
【動画】距離計マイスター・くわっきーがビクセン担当者と『VRF800VZ』をテスト&解説
そこで距離計マイスター・くわっきーこと桑木野洋二氏が、『VRF800VZ』を使ってラウンド。動画内ではビクセンの成相茂雄取締役も開発のこだわりポイントをゴルファーに解説。その動画を観てもらいたい。
「見やすさ」にこだわった天体望遠鏡日本一の意地
『VRF800VZ』の最大の特長は「見やすさ」にある。
レーザー距離計はレンズ、プリズム、液晶、電子パーツの組み合わせで見え味を出しているが、同製品はそれぞれにこだわる。
レンズに関しては、反射を抑え、自然に近い視界を確保するマルチコートをレンズ全面に施している。また、プリズムはレーザー距離計に一般的に使用されている材質の中でもSランクのものを選別し使用しているうえ、マルチコートと高反射コートを施している。
液晶には高透過液晶PDLCを使用。さらに電子パーツはレーザー放射専門の検査機を用い徹底した品質管理をするこだわりようだ。
また、測距電子システムも最新技術を使用しているため、測定速度が速く測定精度の誤差を最小限に抑えている。『VRF800VZ』を使用した桑木野洋二氏も、
「安価なレーザー距離計はファインダー内の景色が黄ばんで見えるものもありますが、『VRF800VZ』はクリアで明るい。これなら、視界が薄暗くなりがちな曇りの日でも見やすく、スムーズに測れるのではないでしょうか。また測定速度も速いので、ストレスなくプレーファーストに寄与しそうです」
と語る。天体望遠鏡や双眼鏡など「見る」製品を作り続けてきたビクセンの意地とこだわりが込められている。
「見やすさ」をサポートする多彩な機能
『VRF800VZ』にはほかにも機能が満載だ。
高低差を加味して打つべき距離を表示してくれる「スロープ機能」、手前のピンを測定してくれる「ピンシーク機能」、さらに測定したことをバイブレーションで知らせてくれる「ジョルト機能」など、「見やすさ」を際立たせる基本機能が搭載されている。
また測定距離も875ヤードと中価格帯の中でも比較的長めの距離をサポートしている。
さらに、ロングアイレリーフ仕様になっているため、レンズから目を離しても広い視界を確保。眼鏡をかけているゴルファーや、アイメイクをしている女性でも安心して使える点が特徴だ。
ゴルファー目線の細やかな気配り
また、各社のレーザー距離計に標準同梱されているケースだが、ここにも同社のこだわりが込められている。
ベルトルーフが開閉式になっているため、ベルトをパンツから取ることなくハードケースのつけ外しができる。
また、ハードケースの微妙な開閉角度も調整し、距離計が引っ掛からず、かつ落下しないようにストレスなく出し入れが行えるようにしている。
ハードケースの細部にまでこだわっているメーカーはなかなかないだろう。まさにゴルファー目線の細やかな気配りだと言える。
■レーザー距離計『VRF800VZ』特設ページ
https://www.vixen.co.jp/activity/vrf800vz/