2026クラブ・ボールその他

ハドラス

アドウェル

2026/04/01

「海外」そして「他業界」へ 進化し続ける 『ハドラス』の今を追え!

販売店とゴルファーを幸せにする『ハドラス』の商材力

アドウェルがガラスコーティング剤『ハドラス』をゴルフ業界に広げてから9年が経った。外資メーカーは毎年新製品を発売し、国産メーカーも2年に1回は新モデルを出す。サイクルの早いゴルフ用品市場において、これだけ一つの商材が長く生き続けるのは珍しいことだ。

『ハドラス』は無機質100%のガラスコーティング剤で、施工後はナノレベルのガラス被膜が形成される。クラブはもちろん、シャフトやシューズなどあらゆるゴルフ用品に施工できるのが特徴だ。鉛筆硬度は最大の9H相当。傷や錆にも強く、特に撥水性能に優れている。例えば『ハドラス』を施工したゴルフシューズはラウンド後の手入れが格段に楽になる。ほかにも類似のガラスコーティング剤が存在するが、『ハドラス』はゴルフ用品の特性を研究し、性能に一切影響を与えない点が評価されている。

そんな『ハドラス』が成功した鍵は、アドウェルが「販売店」と、それを日々支える「販売員」に着目したことにある。ゴルフ用品の販売現場は長年価格競争にさらされてきた。近年はECの台頭で、過剰な値引き競争が起こり販売現場は疲弊した。『ハドラス』をゴルフ業界に投入した当初、同社の富山暁社長は本誌の取材にこう語っている。

「私はプロギア、キャロウェイなど30年以上クラブメーカーで勤務してきましたが、ずっと『引き算のビジネス』なんです。値引き、ポイントカード、商品券…。引いて引いて値段を安くすることがお客様へのサービスになっていた。その一方でお店は『何か付加価値商品はないですか?』って聞くんですが、最終的な売る手段が引き算になってしまう。『ハドラス』に出会った時、販売現場を引き算から足し算に変えられるのではと思いました」

富山社長が販売店に提案したのは、『ハドラス』を単純に販売するのではなく、販売員自身が施工することで、「技術」としてゴルファーに提供することだった。こうすることで販売店にとっての付加価値ビジネスになり、ゴルファーが販売店でクラブやシューズを買う理由が生まれる。『ハドラス』によって接客機会が創出され、他商材の販売にも繋がるという好循環が起きた。

「単にお店の売上や粗利になるだけではなく、『いつまでも大切なクラブを綺麗な状態で使えるから嬉しい』と顧客満足度も上がる。一番大切なお客様にとっても『足し算』になるわけですね。ここが『ハドラス効果』になるわけでメーカー、ショップ、ユーザーの全てがウィンウィンになります」(富山社長)

その狙いは的中し、今や『ハドラス』の年間施工件数は50万件、15億円以上の市場を生み出す商材に成長し、累計施工件数は300万件を突破した。

こんな話がある。ある量販店が1月、数日間全店休業して全社員を海外旅行に招待したという。普通であれば小売店にとって店舗を休業するのは死活問題だ。それでも社員を大切にする同社の企業理念には感服するが、そもそも原資がないと還元することはできない。同量販店は全店をあげて『ハドラス』の獲得に注力しており、今春の新商品への施工率が9割を超える店舗も存在する。『ハドラス』によって店舗に還元された利益がこのような福利厚生の一端を担っていると言えるのではなかろうか。いずれにしても『ハドラス』が販売現場に好影響をもたらしたことは間違いない。

韓国の「ゴルフゾンマーケット」で施工開始

この市場に注目したのが、韓国のゴルフ市場だ。韓国のゴルフ販売店向けに卸売業を営むWAVE X社の金仁鎬社長が来日した際にショップで『ハドラス』を見つけ、取引先である韓国のゴルフゾンに提案した。金社長がその経緯をこう語る。

「韓国のゴルフショップは競合が非常に多いので、競争に勝つために仕入れ値より低い金額で販売、本数を売って目標を達成し、割り戻しで補填するということが多いんです。それを何とか打開したいという中で、ゴルフゾンに『ハドラス』を提案した結果、本部でもゴルフゾンの強み、突破口になる商材だということで、絶対にやりたいと言ってもらえました」

昨年5月より、ゴルフゾンが運営する量販店「ゴルフゾンマーケット」120店舗で『ハドラス』の施工がスタート。順調に施工件数を伸ばしている。さらに韓国では現在、パークゴルフが流行っており、今後はパークゴルフのクラブにも『ハドラス』を提案していく。

ゴルフ練習場にも波及

同じゴルフ業界の中で『ハドラス』に注目したのが練習場業界だ。ザ・ゴルフガーデン高島平(板橋区)が、「トラックマンレンジ」のモニター全76打席に抗菌・抗ウイルスの『ハドラス』を施工した。同社の松本秀二社長がこう語る。

「コロナ以降、お客様は施設の衛生管理も重視しています。『ハドラス』を施工すれば抗菌効果も持続する。モニターに指紋がつきにくく滑りやすいので操作性も上がります。施工証明書も掲示し対策していることを謳えるので、お客様の安心感に繋がると判断しました」

近年練習場では「トラックマンレンジ」以外にも、「トップトレーサー・レンジ」や「スイングナビ」など弾道測定器を導入する施設が増えており、モニターも付帯する。昨今出店数が増えているインドアも何かしらのシミュレーターや弾道測定器を設置しており、不特定多数が触れることを考えると衛生管理は重要だ。ほかにも椅子やテーブル、ICカードリーダーやティーアップ機の操作部、もちろんゴルフ場のカートやカートナビのモニターなどにも応用できる。『ハドラスをゴルフ施設の衛生管理に』という展開もできそうだ。

クラブメーカーが正式採用

さらにメーカーも『ハドラス』に注目し始めている。ECCO(エコー)のゴルフシューズを取り扱うエコージャパンが、『ハドラス』がゴルフシューズに有効と評価。具体的には、
・現在販売中のゴルフシューズへの施工で変色が見られなかった。
・GORE-TEX搭載のシューズに関しても、着用テストで透湿性に影響が感じられなかった。
・汚れづらく、汚れが落としやすくなった。
という調査結果を発表した。エコーのゴルフシューズと言えば天然皮革を使用しているのが特徴。つまり革製品に対しても『ハドラス』が有効であることが証明されたとも言える。

また昨年6月より本間ゴルフが直営30店舗で『ハドラス』の施工を開始。その経緯について同社の小川典利大社長がこう語っている。

「採用に際しては、工場で当社の職人が様々な検査をさせていただきました。当社のユーザーは同じクラブを長く使う方が多いので、例えば『ハドラス』がシャフト変色や劣化、破損の原因にならないか、シャフトの再コーティングや、ヘッド塗り替えサービスの際に、その作業を阻害してしまう成分はないかなど、専門の品質保証部署が様々な検査をして全く問題がないということでした。本間ゴルフとしてはお客様にも自信を持ってお勧めできると考えています」

同社は開始から1週間で、「ハドラスW」(ウッド、ユーティリティ、シャフト用)137枚、「ハドラスUSED」(アイアン・ウエッジ用)120枚と、計257本のクラブ、約100人のゴルファーに施工。メーカー直営店にも利益をもたらす結果となった。

釣り業界にも『ハドラス』が進出

『ハドラス』の勢いは他業界にも波及し始める。ダイワ(グローブライド)製釣り具などの修理・アフターサービスを担うスポーツライフプラネッツ(SLP)社が、昨年9月よりリペアメニューとして『ハドラス』を採用。1月16日〜18日にパシフィコ横浜で開催された「釣りフェス」の同社ブースで大々的に発表し多くの釣りファンの注目を集めた。『ハドラス』は今後、グローブライドのグループ会社が運営する釣り具専門店「キャスティング」を含む釣具の販売店でも展開されていく予定。ゴルフ業界が育てた『ハドラス』のバトンが釣り業界に渡り、さらに成長していく。

また、既にゴルフ部門で施工をスタートしていたヒマラヤが、全スポーツで『ハドラス』の採用を決めた。ゴルフシューズやクラブと並んで、軟式テニスラケットやバドミントンラケットもアイテム別施工件数のトップ5に入るなど、ほかのスポーツ業界にも『ハドラス』が広がりを見せている。

プロゴルファーに広がる『ハドラス』の輪

アドウェルは次なる取り組みとして、プロゴルファーにも『ハドラス』を広げ始めた。ツアー現場に赴きシューズやサングラスなど、現時点で男女プロ計25名、全32品目に施工を実施。プロゴルファーからの評判も上々で多くのプロがSNSで自主的に『ハドラス』を絶賛する投稿をしている。販売店によってゴルファーに広がった『ハドラス』が、今度はプロにも波及し始めた。

実は同社は『ハドラス for グリーン』というプログラムを実施している。これは『ハドラス』施工1件につき、20m2分のCO2クレジットを(一社)フォレストック協会から購入し、それを認定保有する森林の保全活動に当てるというSDGs活動だ。既に二木ゴルフがこれに賛同し、直近の2025年3月〜11月までの『ハドラス』施工で、88.236ha(東京ドーム約18.9個分)の森林保全に貢献している。もしこの取り組みがJGTOやLPGAを通して行われれば、ゴルフ業界が『ハドラス』を通してプロゴルファーと共に森林保全に取り組むことになり、ゴルフのイメージアップに繋がるだろう。

競合にならない商材

「長年ゴルフ業界に身を置いていますが、『ハドラス』が販売店の色々な角度からの構造改革に貢献できているのではないかと思っています。販売店のプラスアルファの売上、利益、スタッフのチームワーク、会社によりますがスタッフの福利厚生や賃金アップにも寄与できているのではないかと。当社が『ハドラス』を市場に供給すればするほど、足し算の『構造改革』に繋がっている実感があります」(富山社長)

『ハドラス』の一番の強みは他商材と競合にならず、むしろ融合できる点にある。現に多方面に波及し無限の可能性が広がっている。今後の『ハドラス』からも目が離せそうにない。


アドウェル

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