2023練習場/インドア

ゴルフ練習場を効率化! 自律走行式集球ロボット『M‐One』って何?

喜和産業

2023/04/16

喜和産業 M-one

練習場の業務で時間と人が割かれるものの一つが「集球作業」だ。大半の練習場は営業終了後の深夜、もしくは営業開始前の早朝に人海戦術でこの作業を行い、200ヤードクラスの中型~大型の練習場は1時間以上の時間を要することもある。そんな日々の業務を効率化するのが、喜和産業が開発した『M‐One』シリーズだ。

同社は創業70年以上の老舗練習場機器メーカーで、東京本社と関西の2大拠点で全国の練習場をサポートする。ボールベンダー(ボール貸出機)やティーアップ機、打席管理システムからレンジボール・マットなどの備品まで、練習場関連なら大半のものを扱うゴルフ練習場の総合プランナーだ。

『M‐One』の実力とは?

喜和産業 M-one

前述の『M‐One』シリーズはGPSを活用した自律走行式の集球ロボットで、練習場の業務効率化に繋がると期待されている。予め集球と排出ルートを登録するだけで無人でロボットがフェアウェイを走行しボールを回収。指定の場所に自動排出するという優れものだ。

特筆すべきは営業時間中に集球できる点で、集球数も最大で1万球。これにより従来の営業終了後や営業開始前の作業を削減し、人件費や光熱費といったコストを節約することができる。

実際に同製品を導入する荒川ゴルフクラブ(福島県)の平澤智恵マネージャーも、

「『M‐One』導入前は毎朝1時間かけて集球作業を行っていました。現在ではその作業がなくなり、芝生のメンテナンスや他の業務に時間を使えるだけでなく、年間7~8万球購入していたレンジボールを6万球まで減らすことができました。来年にはさらに1万球の削減をする予定で、様々な経費節約に寄与してくれています」

と太鼓判を押す。なお同シリーズはフェアウェイ用の『dump』と、アプローチエリア対応の小型タイプ『cube』の2種類をラインアップ。ほかにも、江坂ゴルフセンターや八家ゴルフセンターなど4場で導入されている。

練習場をキャッシュレス化

同社のもう一つの主力製品はボールベンダーだ。従来は現金のみの対応だったが、近年のキャッシュレス化に対応し、PAYPAYやauPAY、メルペイのほか、各種交通系ICカードに対応するモデルを発売した。今後も決済ブランドを増やす予定だ。キャッシュレスに対応することで練習場としては防犯対策も強化できるメリットがあると言えるだろう。

【動画】喜和産業の安岡社長が『M‐One』を解説


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