朝日ゴルフでは、液晶画面表示のスタンダードタイプをはじめ、腕時計や音声式など計5種類の『イーグルビジョン』をラインアップ。GfK調査によると市場の5割をウォッチタイプが占めるが、同社の『ウォッチ5』(オープン価格、実勢売価2万円)が計画を上回る売れ行きを見せている。
同社の橋本貴紀次長が、
「距離計測器はプログラムも含めて性能はどんどん進化し、ある程度完成の域に達しています。昨今はカスタマーエクスペリエンスがより重要になってきていて、ベルトの問題は消費者から出てきた問題なんです」
と前置きしてこう続ける。
「『ウォッチ5』は通常よりも28㎜短い女性向けの交換ベルトを同梱しており、その時の総重量は僅か40g。女性ゴルファーも当たり前のようにGPS距離計測器を活用してラウンドするきっかけになれば」
と力を込める。
また、ベルトループが付いていないため、腕の長さに合わせた後、余った先端部分を内側に入れる仕組みになっている。これによりプレー中にループから外れるのを防ぎ、プレーに集中できるという。機能面では、フラッグシップ『ACE』で好評のオートディスタンス機能を標準装備。ショット時の衝撃を加速度センサーが自動的に感知して、ドライバーやアイアンの飛距離がその場で表示される。
とはいえ最大の強みは、
「我々の基本的な考え方と強みは地図データだと確信しています。専門部隊のオンコース戦略課(5名)があるのは当社だけでしょう。コースデータを修正してリリースするというのが重要で、毎月30~50コースを更新。ユーザーには常に新しいバージョンへ更新してください、という告知をWEBサイト『元気ゴルフ』で行っています」
これ以外にも一般顧客からの問い合わせに対応するサポートセンターは、計8名の専任スタッフが常駐する。
「ゴルフ関連商品で、今持っていないもので欲しいものは? 距離計が1位なんです。ですので、高級機だけでなく、様々なタイプのモデルを多くのゴルファーに提案することが重要と考えています。そして、ご使用いただける製品作りを常に心がけています」
朝日ゴルフは、販売店のほかにもゴルフ場へカートナビの販売を行っている。勉強会をはじめゴルフ場でのレンタルも積極的で、ユーザーとのタッチポイントを武器にリピーターを獲得。着実にブランド力へ繋げている。
また、フルレイアウトの最上位機種『イーグルビジョンNEXT2』は、レイアウトタイプ初のオートディスタンス機能を搭載。専用ホルダーに装着し、腰の動きも連携させることで自動的に飛距離が測れる機能である。これ以外にもレイアウト画面にグリーン情報を新たに配置するなど進化を遂げている。
JLPGAツアーでも使用できるようになった距離計測器は、年々ゴルファーの身近なアイテムになっている。標的までの距離を知ることは上達の近道といわれており、PLAY FASTにも繋がりそうだ。