2024練習場/インドア

LAHAGOLF24のFC展開が加速 低投資、手厚いサポートがFC 加盟の鍵

原トラスト

2024/04/01

加速するLAHAGOLF24のFC展開の謎に迫る

沸騰するインドアゴルフ市場。昨年3月に参入したのが原トラストが運営する『LAHAGOLF24』(ラハゴルフ)。3年で100店舗を目指し、現在直営5店舗(2月末現在)だが、今春には4店舗の出店を予定し、FC展開にも積極的だ。その『ラハゴルフ24』のFC第1号店が4月にオープンするが、FCの魅力はコストを抑えたビジネスモデル。低投資を成立させる手練手管がある。

24時間営業のフィットネスジムは有人 無人のインドアゴルフなら手間いらず

『ラハゴルフ24』は3本目の柱 基礎は24時間営業のジム

『ラハゴルフ24』を展開する原トラスト。昨年3月、『ラハゴルフ24京王稲田堤駅前店』をオープン、インドア市場に参入した。3年で100店舗を目指すが、同社の設立は2016年。同社は24時間のフィットネスジム「エニタイムフィットネス」のフランチャイジーとしてスタートし、現在12店舗を運営している。

「『エニタイムフィットネス』は24時間営業のビジネスで、一定の成果が出ています。2022年2月には、新たに子供向けの体操教室『ネイス体操教室』を神奈川県でオープン。現在、FC3店舗を運営しており、3本目の柱として、インドアゴルフの世界に足を踏み入れました」
 
そう語るのは原トラストの原博章社長。『ラハゴルフ24』は50坪6打席がモデルケースで、24時間無人営業。昨今流行りの個室ではなくネットで区切られており、内装もシンプルな作りだから、コストを抑えた出店がビジネスモデルだ。

その低投資の出店ビジネスの要諦は後述するが、何故、原社長は、インドアゴルフに参入したのか?

「もともと『エニタイムフィットネス』を利用していて、その存在自体を身近に感じて、ビジネスが分かりやすく、オぺレーションがシンプルだと感じてFC展開を始めました。フィットネスジムは比較的投資が大きいビジネス。コンパクトなビジネスにも興味を持ち、それで以前から研究していたインドアゴルフの展開に乗り出したんです」

『エニタイムフィットネス』は24時間営業のビジネスだが、有人運営。そこがインドアと異なるポイントだが、

「フィットネスビジネスで集客、サービスの要諦を学んだと思っています」

フィットネスジムは、箱の大きさによってトレーニングマシンの豊富さが決まってくる。箱の大きさが集客と綿密に関係している。

さらに、健康という視点でいえば、フィットネスジムは「よりよい生活」を求めている利用者が多い。その意味で、小さなことだが、ウォーターサーバーを置くなど、利用者が快適に通うことができる環境作りやサービスが必要となる。

「一方で、無人インドアゴルフは工数が少ないビジネスだと思います。24時間無人のビジネスとして成立しており、マンパワーに頼るところが少ない。それなら低投資でもビジネスができる。コストが抑えられれば、ユーザーも気軽に、そしてリーズナブルに利用することができる。それは集客につながり、収支の安定性にも大きく影響します」

フィットネスビジネスとインドゴルフは似て非なるビジネス。ただ、それを実ビジネスで実践しているからこそ、インドアゴルフビジネスに参入した。そして、今年4月にFC1号店がオープン。それを機にFCビジネスを積極的に展開する。群雄割拠の市場で、『ラハゴルフ24』のFCの利点とは?

気軽に開業できるワケは低投資と安心できるサポート体制の充実

オープン打席が5打席なら3000万円以下の低投資FC

『ラハゴルフ24』を利用するゴルファーの声に、予約が取りやすいことがある。それも『ラハゴルフ24』の特徴で、

「だから多打席なんです」

インドアゴルフ施設は、いまでこそ多打席が多いが、コロナ下の事業再構築補助金を活用したビジネスとしてスタートした感もある。個人のオーナーも多く、参入しやすい1打席の24時間無人インドアゴルフ施設が多かったイメージがある。一方で、多打席のインドアゴルフ施設は、当たり前だが大きな投資が必要となる。結果、参入障壁は高くなり、レッドオーシャンとはなりづらい。

だからこその多打席で、FCという商材としては、収益性は安定しており、パッケージしやすい。それに加え、これまでの直営店でノウハウも蓄積された。

「内装での失敗もありますし、打席数に見合った更衣室数、物件の選定にも知見があります。FCオーナーの胃がキリキリしないオプションも用意しています」

オプションは後述するが、最大の特徴は投資コストを抑えたFCの提案だ。

「オープン打席が5つなら、通常は4000万円以上の初期投資が必要な場合もあると思います。それが3000万円以下で、FCとして出店できます。内装費用の相場、必要十分な設備の選定など、これまでの直営店の出店でのノウハウが生かせます」
 
具体的には、
【開業前サポート】
・立地・物件選定サポート
・開業前オーナー研修
・融資申請サポート
・集客支援・採用支援
【本部サポート・開業後サポート】
・スーパーバイジング(収支見える化・運営指導)
・電話対応オプション
・集客支援サポート
・オープンサポートの実施
・HPのSEO対策の実施
・丸投げプラン(※オプション)

と、充実のサポート体制。特にオプションの「丸投げプラン」では、日常の店舗運営に必要不可欠な業務を本部に委託可能。そのため、清掃業務での店舗訪問をする必要がなくなるため、オーナーの工数削減、もしくは清掃スタッフの人件費削減に繋がる。より一層無人経営をしたいオーナーへの最適なプランで、月額9万9000円からの低価格でサポートが受けられる。

そして最大の特徴は収益性だろう。競合店もある中で、直営店はオープン3か月で月商300万円オーバーを達成。低投資で、投資回収は早くて2年を見込める。『ラハゴルフ24』のFCだからこそ、インドアゴルフビジネスへの参入障壁は低くなるのだ。

備品やツールの内製化をはじめボリュームメリットで低投資を実現

原トラスト・原博章社長

3年100店舗は短期目標 FC積極展開の肝は内製化

オープンの5打席でFCの投資は3000万円以下。魅力的な数字を裏付ける理由がある。その一つが、FCオーナーに推奨するスケールメリットを活かして導入するマシン。FCでの買取による導入はもちろん、リースで且つ、オープン3打席なら1000万円程度での投資でインドアゴルフ施設がFCとして開業できる。
 
「3年で100店舗」をショートタームの目標として掲げるのは、先のスケールメリットを活かして導入したマシンによるリーズナブルな価格設定を実現するため。スケールメリットを活かして導入するマシンは、現時点でもリーズナブルな価格設定だが、100店舗を達成する過程で、さらに導入しやすい価格になる可能性は高い。それだけはない。

「シミュレーションゴルフ機器をはじめ、備品なども内製化していきたい。それが実現できれば、ワンストップで良質なインドアゴルフ施設をFCオーナーへ提供できると思います」

備品は多岐にわたる。マットやスクリーン、ロッカーなどだ。それら備品の用意まで請け負うのが内製化のひとつの形であると原社長は語気を強める。

「もちろん、コストメリットもありますが、開業への短期化にもつながるでしょう」

とはいえ、コストメリットとスピード感だけでは、沸騰中のインドア市場でのFC展開には物足りない。もちろん、利用者へのメリットも忘れていない。

「『ラハゴルフ24』の会員メリットは、1店舗の会員で他店舗の利用が可能になる点です。それは直営、FC問わず利用できます」

実は、居住エリアの変更による会員離脱が退会理由として多い。そこで全国での利用を可能にすることで、店舗数拡大とともに、会員メリットが大幅にアップする。それによってFCオーナーは、収益の安定したビジネスモデルを構築できるというワケだ。

「目指しているのは安価でも良質なインドア施設です。それが大前提にあります。『ラハゴルフ24』の事業コンセプトは『ゴルフを身近なスポーツに』というものです。当たり前の話ですが、安かろう、悪かろうでは、ビジネスは続けられない。そこが最も重要視しているポイントでもあるんです」

そして今年4月、ついにFC1号店が誕生する。実際、どのようなポイントでFC加盟を決断したのか? その点をFCオーナーに聞いた。

手厚いサポートがあるから本業に専念できる

フランチャイジー・田沼俊明氏

至れり尽くせりのサポート 低投資がFC加盟の決め手
 
FC1号店として開業することになったのが、個人でフランチャイジーとなる田沼俊明氏。同氏は実父が経営するリネン業を生業とする会社の取締役で営業部長を務めている。だから、企業の事業多角化によるFC加盟かと思えば、

「先々は法人化することも視野に入れていますが、いまのころは個人でのFC加盟です」―。

何故なのだろうか?

「実はもともと高校生までゴルフ部に所属していたんです。それでゴルフが身近で、大学卒業後もゴルフ関係に就職したかったのですが、夢は叶わず‥‥」

にしても、藪から棒だ。

「リネンの会社は従業員50人ほどで、工場も2か所抱えています。主要取引先はホテルなどの宿泊施設と、病院、特別養護老人ホーム、デイサービスなどのメディカル施設ですが、コロナ禍でホテルの仕事が激減したんです。売上の約4割を占めていましたら、厳しい状態でした。それでもう一つの柱を、と考えたときに、本業に差支えのないビジネスへの参入を考えたんです」

それはFCでできるビジネスで、候補としてフィットネスジム、マッサージサロン、中古ゴルフショップなどが浮かんだ。しかし、いずれもマンパワーが必要となる。そこで手離れの良いFCを探したところ、無人インドアゴルフ事業、そして『LAHAGOLF24』に出会ったという。

「運営会社の原トラストは1年ほど前からインドアゴルフ事業を開始しているにも関わらず、一定の成果を収めている。それにサポート体制が充実しており、手離れが良いというのが一番の決め手でしたね」

特に先述の丸投げプランについては、

「FC1店舗目は利用しませんが、今後1年に1店舗程度出店していきたい。それが続けば『丸投げプラン』を活用すると思います」

4月開業のFC1号店は、オープン4打席。もちろん、シミュレーターは先のスケールメリットを生かして導入したマシンだから、初期投資は2000万円を切るレベル。

「その開業資金の安さも魅力でした。他社と比較しても2割くらい安いのではないでしょうか」

それに加え、次のように強調する。

「ゴルフはいまだに敷居の高いスポーツで、ノンゴルファーからは身近ではないかもしれません。ただ、『LAHAGOLF24』のような気軽に通える施設があれば、ゴルフが身近に感じてもらえる。そういう施設を作りたいですし、ゴルフをやっている僕らからすれば、ゴルフ仲間が増えることが嬉しいんです」

FC加盟の決め手は「手離れの良さ」というビジネス的要素が強いが、直営、FC問わず、『LAHAGOLF24』の存在がゴルフの普及につながっていることは間違いない。


原トラスト

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