2022SDGs

フィーネキャディ

フィーネナチュラル

2022/04/08

これからの時代、企業はSDGsを避けては通れない。とはいえ、長年「飛ぶ・曲がらない」だけでやってきたゴルフメーカーにすれば、雲をつかむような話。業界の意識の遅れは深刻だ。

そんな中、天然資源の石灰石を精製加工したグリップ&シューズケアシャンプーで参入したのが、フィーネナチュラル(都内中央区)。設立は2005年、食品添加物規格品である「高純度水酸化カルシウム」の微粒パウダーを畜産農場の防疫資材として販売中。除菌・消臭力にすぐれた、作業着等の洗濯用アルカリ洗剤も扱っている。

そんな同社が、なぜ業界参入なのか。今平正美社長が説明する。

「天然由来の原料の作業着用洗剤をゴルフ業界でも使ってもらいたいと考えたのです。非塩素系で無リン、無香料が特長で、クリーニング店でも使用されるプロ仕様です。試行錯誤を重ねて商品化しました」

商品名は「フィーネキャディ」で主成分は水酸化カルシウム。キャディやコース管理の作業着などに需要があると考えた。

「地球上に豊富にある石灰石を、高温で焼成すると天然の酸化カルシウムになるんです。これに水を加えて熱を発生させ、冷まして熱を取り除いたものが「水酸化カルシウム」です。これを溶かした強アルカリ水には、殺菌・除菌効果があります」

SDGsの「作る責任・使う責任」を意識した洗剤といえそうだが、これ以外にも「靴の簡単クリーニング」「グリップの除菌」「靴の脱臭」を3本セット(4620円)にした商品も展開する。「靴の簡単~」は、洗い流さないシューズ泡シャンプー。ボトルの先端を押すと泡が出、コースの備え付けタオルで拭くばOK。

また、「グリップの除菌」は、ワンプッシュでグリップ除菌が可能。ラバーを傷めずにソフト感を維持、最適なコンディションを保つとか。

「靴の脱臭」は、臭いに悩む人に朗報だ。プレー前や後に使えば靴や靴下を消臭するという。今平社長が熱く語る。

「3本セットの目的の半分は、沢山配ってエコ素材に関心を高めること。環境意識を持って、ゴルフ場や量販店を開拓します」--。


フィーネナチュラル

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