日本で唯一の現役プロゴルファーが社長を務めるヘッドメーカー、それがWAOWW である。
代表の我妻弘津江氏はレギュラーツアー優勝経験を持ち、現在もLPGAレジェンズツアーに参戦する。そのLPGAツアーシニアトーナメント「レジェンズツアー」で使用率22%を記録したドライバーが『WAOWW RV-555』。2017年発売以降、ヘッド累計出荷数は5000個を超えるヒット商品へ成長している。
ヘッド構造は、レジェンズ世代がテクニックを駆使できるよう我妻プロの感性がふんだん汲みこまれているというが、
「拘ったのは、“構えたときに安心できる顔”。格好よくて精悍ないいヘッドはたくさんあるけど、自分にはちょっと気合が入りすぎてしまうんですね。試合中は、緊張する場面が多々あります。1打のミスが優勝争いを大きく左右する世界。構えたら直ぐテイクバックができて、あとは意図した球が飛べばいい。とにかく、安心感が欲しかった。洋ナシ型ではなく丸型にしたのは、そうした理由があります」
今後の展開については、
「対象者は女子プロや競技ゴルファーですが、女子プロが使えたら一般男性も視野に入ってきます。そのためにも、まずは商品を手に取ってもらう場所を増やしていきたい」
そして今春、ドライバーヘッド第二弾となる『RV-555 TypeS』を発売予定。「構えて気合が入るような顔が好きじゃない」という流れを汲みつつ、ソールのヒール側へ3個のウエイトを装着。球のつかまりを重視したシャローフェース&ハイバック形状が特長だ。
「『RV-555』で球をつかまえきれなかった方や、スライサーにも最適。目標に構えやすくて球も簡単に上がる、とにかくやさしいヘッドです。つかまりがいいと左に飛ぶイメージが湧きますが、フェースをストレートに見せる工夫を施しました」
社長自らトーナメントで使うために開発を行い、緊張する重要な1打でミスが出にくいなど、プロゴルファーの目線でモノ作りを行う我妻氏。とはいえ、高い身体能力と技術を持つ男子プロのような視点ではなく、あくまでも女子プロ目線。これは一般ゴルファーにも十分置き換えられる。
実際、本人が試合で使うものと全く同じものを提供するWAOWW。工場から出荷後、我妻代表が1個1個リアルロフトやライ角を計測してから出荷を行っており、検品にも余念がない。