高付加値商材でゴルフ業界を盛り上げるテックウインドの『RZN』『Wellputt』
海外では人気だが、日本ではまだまだ知られていないゴルフ用品は多い。テックウインドが輸入販売するボール『RZN』(レジン)やパターマット『Wellputt』(ウェルパット)がそうだった。
同社はPCパーツの輸入販売が主事業で、その歴史は30年にも及ぶ。高付加価値で価格競争に陥らない商材を見極め、日本で展開する。しかも単に輸入販売するだけではなく、商材によっては日本の市場に合わせて商品をローカライズする。
そして商材を発掘するのが同社のPM部。そのPM部が2020年のPGAショーで出逢ったのがゴルフボール『RZN』だ。『RZN』はもともと外資大手ゴルフメーカーが満を持して投入したボールだが、一転、ゴルフギアの事業から撤退したことで、『RZN』はファクトリーブランドとなった。米国では一定のファンがいて注目の存在だったのだ。同社によると、
「ボールのコアが革新的な『レジンコア』で、他にはない技術を搭載した商材でした。大手外資ゴルフメーカー時代と同じ工場、品質で製造されているという点も日本で展開したいと思った理由です」
『RZN』の輸入販売を始めて1年ほどで、ゴルフ市場の販路や慣習に慣れ、『RZN』の販売も好調に推移。そして、メーカーに直接交渉して日本での販売権を取得したのがパターマット『Wellputt』だった。
そして、『Wellputt』販売開始から1年ほどで、同社のリクエストによって日本の住空間にマッチした縦2mのバージョンをメーカーが開発、昨秋から日本で販売を開始した。
それが、ただ単に既存の商品を輸入販売するというだけではなく、日本の市場に合わせた商品を販売していくのが同社のビジネス文化だ。
もちろん、メイン商材は『RZN』であり、パターマット『Wellputt』。『RZN』の性能は折り紙付きだし、『Wellputt』はインドア全盛のいま、シミュレーションゴルフとは一線を画すが、施設には集客できる必要なアイテムだといえるだろう。認知度は徐々に向上しており評価も高い。ショップや施設の差別化が可能な商材、アイテムであることは間違いない。