グローブライドは3月25日、『ONOFF AKA』(オノフAKA)を2年振りにフルモデルチェンジして発売した。
前作は通常の『AKA』と慣性モーメント重視の『AKA RD5900』の2モデルをラインアップしたが、1モデルに絞ったのは2モデルのテクノロジーを全て注入した完成形の『AKA』に仕上がったからだろう。
『オノフ』は中上級者向けの『KURO』とアベレージ向けの『AKA』に大別されるが、近年はそれぞれのテクノロジーを踏襲しながら、対象ゴルファーをうまく棲み分けしている。その辺りがゴルファーのライフスタイルに寄り添う同社の成せる業と言えそうだ。
【動画】永井延宏&坂本龍楠が『ONOFF AKA』を徹底試打&解説
長年アベレージゴルファーをレッスンし、ギアにも精通する永井延宏プロと坂本龍楠プロが『ONOFF AKA』について対談&試打。動画で観てもらいたい。
全芯主義
今作のキャッチフレーズは「全芯主義」。カーボンクラウンを採用し重心を最適化。慣性モーメントは前作よりも高い4950g・㎠を実現しオフセンターヒット時でもフェース面が変わらずまっすぐ飛ばせる構造に。
またヘッド3か所に配置した溝(トリプルパワートレンチ)が内部で繋がりインパクト時に溝がたわんで復元することでボール初速が大幅アップしている。
またボディには新素材である高強度軽比重チタン材を採用し一体構造にすることでルール限界の反発性能と反発エリア拡大を実現した。
そして大半のアベレージゴルファーが悩むスライスを軽減するのが、ソール2か所のウエイト構造だ。ヒール側に配置することでインパクト時にフェースが閉じやすく、つかまった強弾道が打てるようになっている。
また『KURO』に搭載された「クロスバランステクノロジー」を今作にも採用。
ヘッドのウエイトとグリップエンドのウエイトを交換(クロス)することで総重量を変えずにバランスを変えられるので、ゴルファーごとの振り心地やフィーリングに対応できるだけでなくグリップエンドのウエイトがカウンターバランスの役割となりヘッドの重さを感じにくくするメリットもある。
ウエイトの重さは1~12gまで9種類あり、独自の可変スリーブとの組み合わせであらゆるゴルファーの理想の振り心地と弾道を実現できる。まさに『AKA』に死角なしといったところだ。
デザインもブラックとワインレッドを基調に前作よりシャープさを増している。アベレージ向けのやさしさと飛び、そして所有感まで満たせる新しい『AKA』が登場した。