2025クラブ・ボール

ELYTE/ELYTE X/ELYTE MAX FAST

キャロウェイゴルフ

2025/03/25

進化した「Ai 10x FACE」 『ELYTE アイアン』のテクノロジーを大解剖!

キャロウェイゴルフは2月、『ELYTE』アイアンシリーズ3モデルを発売した。今作はそれぞれターゲットゴルファーをより明確に設定したというが、一体どのような特徴があるのか気になるところ。そこで、プロからアマチュアまで数多くのゴルファーを指導する5UNDERS GOLFの山田直知氏が試打し性能を検証する。さらに同社プロダクト担当の湯川直樹シニアマネージャーにその特徴を徹底解説してもらった。

左:5UNDERS GOLF 山田直知氏 右:キャロウェイゴルフ プロダクト担当 湯川直樹シニアマネージャー

湯川 今回のアイアンは、ノーマルタイプの『エリート』、少しドローバイアスで大き目の『エリート X』、そして軽量タイプの『エリート MAX FAST』の3モデルをライアンアップしています。

山田 今作はフェースがさらに進化したと聞きましたが、どのような特徴なのでしょうか?

左から『エリート MAX FAST』『エリート X』『エリート』

湯川 今回のフェースは「Ai 10x FACE」と呼んでおり、『エリート』シリーズ全てで採用しています。特徴としては、AIに当社が求める弾道をインプットした上で出来上がったフェースで、ミスヒットした時に弾道を補正する「コントロールポイント」という場所の数が、従来のモデルよりさらに増えています。

山田 それは楽しみですね。あと私が見て気づいたのは、ソール形状が以前打たせていただいた『X FORGED』アイアンに似ているように思ったのですが。

湯川 まさにその通りで、今作のソールは『X FORGED』と同じ、リーディングエッジとトレーリングエッジの面取りを行った「トライレベル・ソールデザイン」を採用しています。

山田 やはりそうですか。『X FORGED』を前回打った時に、非常に抜けが良くて驚いたのですが、今作もそれと同じで、ヘッドスピードも落ちずに打てるということですね。

湯川 はい。ラフからでも抜けの良さを体感できると思います。

『ELYTE アイアン』の3大テクノロジー

山田 では早速、打たせていただきたいと思います。

『エリート』アイアン

山田 まずノーマルモデルの『エリート』アイアンから試打したいと思います。構えた時の第一印象は思っていたのと違い、小ぶりでスッキリしています。この手のアイアンでは珍しく、リーディングエッジも薄く、ツアーアイアンのような顔をしています。実際に打ったところ、いきなりナイスショットが出ました。

湯川 しかも198ヤードとかなり飛んでいますね。

ELYTE

ELYTE

山田 飛距離もそうですが、それ以上に驚いたのは打感です。一般的な中空アイアンは、打った瞬間「バキーン」という打音と反発を感じて、飛び過ぎて怖いと思ってしまうんですね。ところがこのモデルは中空アイアン独特の手に伝わってくる振動を全く感じず、打音も静かで、とにかく打感が柔らかい。

湯川 そうですね。打感と打音に関しては、「ニュースピードフレーム」という内部構造に、「ウレタン・マイクロスフィア」というものを入れることで、中空独特の振動を抑えて打感も良くしています。

山田 テクノロジーがすごいですね。実際に試打したデータを見てみると、普段の私の7番アイアンの適正な打出角18~19度と同じ19度なのですが、球の高さはいつもよりも高く、それでいて落下角度が45.6度になっています。これはグリーンにピッチマークがスボッとつくくらい上からボールを落とせているデータです。これだけの落下角度を出せればボールをしっかり止めることができますし、飛距離も出ているので、かなり武器になると思います。それに何球打っても、弾道も変わらず大体同じ位置に落ちますね。
湯川 着弾点が同じになるように設計しているのも「Ai 10x FACE」の特徴です。

山田 今まで使っていたアイアンは何だったんだという感じです。

芯を外してフェース性能を検証

ELYTE

ELYTE

山田 フェースの性能を検証するために、今度は敢えて芯を外して打ってみました。データからも分かるようにトゥ側に6.9mm外しています。私の中では打点が爪1本分ずれると大体飛距離が10ヤードくらい落ちるという指標があるのですが、結果は192ヤードと、1球目とほぼ変わらない飛距離になっています。

湯川 そうですね。弾道も1球目と同じで、打出角も18・8度とほぼ同じになっています。この辺りは、芯を外した時に弾道を補正してくれるという「Ai 10x FACE」の性能が証明された結果だと思います。

山田 この再現性の高さはプロにとっても助かります。しかも芯を食った時と比べて、打感が全く変わらなかったのも驚いています。もう少し大きく芯を外して打ってみていいでしょうか?

湯川 是非やってみてください。

山田 今度はデータからも分かるように、21.9mmトゥ側に外して打ちました。これだけ芯を外すと、本来であれば手に豆ができるのではないかというくらい衝撃が伝わってくるものなのですが、それが分からないくらいの良い打感なんですよ。

ELYTE

ELYTE

湯川 これだけ芯を外すと飛距離も20ヤードくらいは落ちると思うのですが、181ヤードとしっかり飛距離も出ていますね。

山田 はい。それに打出角も先程とほぼ同じ19.2度と安定していますし、方向性に関しても、この程度の曲がり幅であれば十分グリーンに乗ると思います。これは練習不足で打点が安定しないゴルファーにもかなり良いですね。

湯川 フェースの「コントロールポイント」が活きたと思います。
山田 これはお世辞抜きにして素晴らしい補正力です。

『エリート X』アイアン

山田 次に『エリート X』アイアンについて聞きたいのですが、見た目は『エリート』アイアンに比べて若干大きく感じるのですがいかがでしょうか?

湯川 そうですね。『エリート X』は、実際に『エリート』よりも大きいですし、よりつかまりやすい設計にしておりますので、対象ゴルファーは、ヘッドスピードはある程度あるものの、若干球がばらけてしまう方を想定しています。

山田 ヘッドも大きくて安心感があるので、普段芯を外すことが多く、アイアンに自信がないという方は、『エリート』よりも、『エリート X』の方が合いそうですね

湯川 そうですね。それでいて『エリート』と同様のテクノロジーは全て搭載されています。

山田 それなら、ある程度ゴルフ歴のある方でも使えそうです。

『エリート MAX FAST』アイアン

山田 続いて『エリート MAX FAST』アイアンですが、これは持った瞬間軽さを感じますね。

湯川 『エリート MAX FAST』は軽量タイプですので、『エリート』や『エリート X』に比べてヘッドスピードが遅めの方向けのモデルになります。

山田 ただ、見た目は他の2モデルとあまり変わらないですね。トップブレードも厚くなく、とてもシャープでオーソドックスな形状なので、違和感なく構えられます。そう言えばアイアンにはグリーンが入っていませんね。

湯川 はい。通常はドライバーと同じアクセントカラーであるグリーンを入れるのですが、3モデルとも敢えてそれを入れていません。

山田 それが逆に良いですね。非常にカッコいいと思います。

湯川 もちろん他の2モデルと同じテクノロジーは搭載しつつ、このモデルだけは、アジア人、主に日本人のスイングデータのみを入力しています。日本人はアッパー気味の方が多いので、球が上がりにくい傾向があります。このモデルはそういった部分も補正できるフェースになっています。

山田 実は私もレッスン歴が長いので色々な生徒さんを見ているんですが、初めてお会いする日本人の方で、ダウンブローに打てている方はほぼいないんです。アッパーに打つと打点が下に当たりやすくなるので、球が上がりにくいのですが、それをフェースが助けてくれているということですか?

湯川 はい。しっかり球を上げてくれるフェースになっています。
山田 それはすごいですね。このモデルは女性にも合うんじゃないですか?

湯川 実は『エリート MAX FAST』はレディスモデルもラインアップしています。

山田 そうなんですね。今回『エリート』アイアン3モデルを試打させてもらいましたが、練習不足の方や、なかなか上達せずに悩んでいる方にはとても助けになるアイアンだと思います。打っていてとても楽しかったです。


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