日本ゴルフ用品協会(JGGA)はこのほどジャパンゴルフフェア実行委員会を開催し、2021年3月12日(金)~14日(日)に「第55回ジャパンゴルフフェア2021」(JGF、横浜パシフィコ)の開催を決定した。
今年で54回目を迎えるはずだった「JGF2020」は新型コロナウイルスの影響を重く見て開催を中止。球春到来を告げるイベントが中止になったことで、業界は大きなPRの場を失った。
昨年の「JGF2019」は過去最高の6万487人が来場し、出展219社の新製品を試打するなどで盛り上がった。ビジネス来場者は26・9%、一般来場者が72・0%、女性の来場率は29・0%で、ゴルフ界が課題とするレディス需要の拡大にも貢献している。
昨年は、9月より企業登録、出展申し込みの事前入力が開始され、10月より出展申し込み、12月中旬にはブース位置選択会が開催されている。ところが、「JGF2021」に向けては新型コロナウイルスの影響などで、JGF開催の決定が遅れた模様だ。
JGGAは「JGF2021」の開催を決議するまで、過去2年間の出展社へ出展の意向を問うアンケートを9月に実施。その結果を理事会、ジャパンゴルフフェア委員会、ジャパンゴルフフェア実行委員会で慎重に議論を重ね、開催を決定したとという。
JGGAのアレックスM.ボーズマン会長は、
「(出展意向確認アンケートの)結果として、多くの企業が現段階で出展の決断に至る事は難しい状況であるということが分かりましたが、同時に感染に関わる問題がなければ『出展したい』という意向を多くの企業が持たれていることも明確となりました。(中略)国内外の状況に目を向けますと、感染状況に注意を払いながら経済活動を再始動させているケースが目につきます。(中略)アンケートと共にこのような状況を考えあわせた結果、JGF2021開催の決定に基づいて準備を進めるという結論に達しました」
課題は、ウイズコロナにおけるJGFの開催で、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し、これまでとは異なりライブとネットワークの2種類の展開を成立させる企画力だ。
世界的な展示会運営企業であるリードエグジビションジャパンは9月初旬から、ビッグサイトを皮切りに大規模な展示会を開催。現在のところ、感染者ゼロを継続しており、展示会自体の開催がリスタートしている。
コロナ禍でほとんどのクラブメーカーが記者発表会をオンラインに切り替え、JGFに関しても出展社数の減少も想定される中、JGFの開催によってコロナ災禍を乗り越えるゴルフ界の一致団結が求められている。