地クラブシーンで多くの支持を集める「WAOWW(ワオ)」。その飛距離性能は伝説的ですらありますが、今回試打した2モデルは、私たちの常識をさらに心地よく裏切ってくれた。テスターを務めたのは、ツアーの酸いも甘いも噛み分けた五町達也プロ(50歳)。「自分のクラブより初速が1.5m/s速い」「8度なのに驚くほど上がる」―。ベテランプロが、自らの言葉で語り尽くした最新インプレッションをお届けする。
まずは動画で
懐かしき「美顔」に宿る爆発的初速―BANG(バン)

五町 まず「BANG」を手にした時の第一印象ですが、本当に素晴らしい形状をしていますね。僕らの年代、つまり40代半ばから50歳ぐらいのゴルファーが昔親しんだような、どこか懐かしさを感じるヘッド形状なんです。最近のモデルは後ろに長いものが多くて、「これ、どう打つの?」と構えにくさを感じることもありますが、これは違う。460ccというフルサイズでありながら、決してデカさを感じさせず、むしろ操作性が良さそうな「締まった見え方」をしています。

BANG弾道データ1
実際に打ってみて驚いたのは、その弾き性能です。自分のクラブと打ち比べても、間違いなくボール初速が1.5以上速く出ていました。「これ、高反発モデルじゃないの?」と疑いたくなるほどの初速性能です。打感はしっかりとした弾きがあるのに、手に伝わる感覚には柔らかさがある。この「弾き」と「柔らかさ」の両立は、コントロールを重視する僕ら世代にはたまらないポイントですね。
スピン量は、良い感じで打てた時は2300〜3100回転に収まりますが、少しヒール目や下目に当たったときは3000回転を少し超えます。ミスヒットに対しても非常に寛容で、ヒールや先に当たったときでも曲がり幅が少ないのは、この辺のスピン量のチューニングにも理由がありそうです。今流行りの高慣性モーメントモデルに近い安定感がありますね。

BANG弾道データ2
ロフト設定は10度と11度ですが、選び方にはコツがあります。球が上がりにくい方は11度から試すべきです。このヘッドはカチャカチャ(ロフト調整)ができるので、11度を立てて使うとフェースが少し開いて見え、逆に10度を寝かせて11度にすると捕まりが良くなる。自分の好みの「顔」を維持しながら、最適な弾道を探せるのがこの「BANG」の大きな魅力です。
300ヤードの壁を壊す、US仕様の怪物―MONSTER(モンスター)

大人気の「BANG」には限定カラー「LIMITED BLUE」が追加された
五町 続いて試打したのが、この「MONSTER」です。このモデル、実はアメリカの選手たちの要望から生まれた「逆輸入版」のような背景があるそうです。圧倒的なパワーとスピードを持つ海外選手が求めたヘッドというだけで、期待値が上がりますよね。見た目は「BANG」と大きく変わりませんが、バルジ・ロール設計が最適化されており、打ってみるとその差は歴然でした。
今回、ロフト8度を試打したのですが、これが衝撃的でした。通常、僕のスイングタイプだと8度は球が上がりにくくて選ばないスペックなのですが、トラックマンで計測すると、打ち出し角度が驚くほど高く出たんです。ロフトが立っているのに球が上がり、スピン量は2200〜2700回転という非常に狭い範囲で安定して低スピンになる。

MONSTER弾道データ1
その結果、同じ振り方をしたのに「BANG」では届かなかった300ヤードの壁をあっさりと超えていきました。8度でこれだけキャリーが出て、前に直進するエネルギーを感じられるのは、まさに「未来のクラブ」を打っている感覚です。
「MONSTER」はロフトが立って見える分、構えた時に「ハードかな?」とプレッシャーを感じる人もいるかもしれません。でも、実際に打てばそのやさしさに驚くはずです。アイアンで例えるなら、見た目はプロモデルなのに打つと球が上がる「優れたキャビティアイアン」のような感覚ですね。

MONSTER弾道データ2
正直に言って、今回「クラブを変えたい」と思わされたのが、この「MONSTER」です。飛距離を1ヤードでも伸ばしたい、平均飛距離を底上げしたいというゴルファーなら、間違いなくこちらがおすすめですね。
選び方のコツですが、見た目の安心感でコントロールし、平均点を高く保ちたいなら「BANG」。HSの速い人はもちろん、スピン量が多くて飛距離をロスしている方が圧倒的な低スピン性能で、最大飛距離が狙える「MONSTER」。どちらもWAOWWらしい初速性能を誇りますが、特に「MONSTER」の8度が見せた高弾道・低スピンの弾道は、全ゴルファーに一度体験してほしい衝撃的なものでした。
お問い合わせ:WAOWW
TEL049-293-7974
https://waoww.jp/
